- 田原 洋樹
- 株式会社オフィスたはら 代表取締役 人材育成コンサルタント
- 東京都
- 人材育成コンサルタント
対象:ビジネススキル
社会人や学生を相手に、「課題解決思考」のトレーニングをする機会が多いのですが
最近感じることは、「課題を解決する」以前に、まずもって「課題は何か?」と
職場や社会における課題発見力を持ち合わせていない人材がとても多いということです。
いや、突き詰めて考えると、本来持ち合わせている力を周囲の人間が育てようとせず
安易に「課題」を明示しすぎてはいないだろうか?と疑問を抱きます。
君たちの課題はこれだから、これに取り組みなさい。
と指示を与える、それによって、やがて彼らは自ら課題を見つけることをしない、
「指示待ち族」と化していくのです。
夏休みの自由研究を自ら見つけて、それに取り組むワクワク感を思い出します。
先生から、計算ドリルの○ページをやってきてくださいという類のものではなく
「夏の星空研究」や「昆虫採集」、「池の中の生物について」など自分の興味関心
があること、日ごろから疑問に感じていることなどについて、自ら課題を見つけて
それを解き明かしていくプロセス。
このプロセスに、我々は「やる気」を見出していたはずです。
課題解決思考の前に、課題を発見する力をはぐくむ姿勢。
これこそが、今の職場や、キャンパスで必要なスタンスなのかもしれません。
最近の若者は考えない・・・
とぼやく前に、我々がそういった環境を整えていないのではないか?
と今一度、自答していきたいですね。