- 松岡 在丸
- 松岡在丸とハウジング・ワールド
- 東京都
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
この場所にこんなことを書いて、皆さんに怒られるんじゃないかとも思うのですが、やっぱり書いたほうがいいのだと思います。
多くの方は、インターネットで「いい家」を見つけられる、と思っているようです。
でも、実際にはそうではありません。そのことは、実は事業者が一番よく分かっているんです。
インターネットは「売るため」の戦略
いい家はネットでは絶対にわかりません。そして、ユーザーの感想や評価が書かれているサイトも当てになりません。
具体的な部位とか素材とか、そういう専門的な話であれば参考になることもありますが、「このメーカーで正解」とか「いい家ができて満足です」という意見は、ほとんどの場合、私は参考にはしません。
なぜなら、新築直後は、大きなトラブルさえなければ、誰もが「いい家が建った!」と思うに決まっているからです。
そういうユーザーの反応を理解したうえで、ウェブサイトは、見た目重視で、とても専門的で具体的なプロダクト説明を掲載し、ユーザーの「信じてみよう」を生み出します。
何がいい家かを決めるのはあなた
ある人にとっていい家が、あなたにとってもいい家であるとは限りません。家はどれも同じではないからです。
この点では、電化製品やクルマとは異なります。
家は、まったく同じ間取りでも、隣同士で住みやすさは異なります。日差しも違いますし、音の問題も違います。玄関を出てすぐに目に入る景色も異なります。
ですから、「この会社でいい家が建てられた!」という方は、とても満足した人が喜び勇んでサイトに記入しただけのこと。
実際にはネットに情報を記入していないユーザーのほうが何倍も多いんです。しかも、ネットに書き込む情報は、たいていの場合その人の感性とその人の必要に依存していて、あなたには作用しないこともあります。
ですから、ネットの情報を信用しないようにしましょう。むしろ、専門家の意見を参考にしたほうが良いと思います。
しかも、「自社製品」を売りたい専門家ではなく、あくまでもニュートラルな情報を伝えてくれる、儲け主義ではない、棟数限定のような家づくりをしている(その家を建てようとしたら、どうしても建てられる数に限界がある)、強いポリシーを持った建築業者さんのドアを叩いてみることをお勧めしたいと思っています。
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