KD材 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

奥村 召司
株式会社空間設計社 
東京都
建築家
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木造の建物を計画するとき留意すべきは・・木材を使った構造体であることの長所短所を認識すること。当たり前の話しですがこれがとても重要です。
木造の建物は軽いのが長所なので、実はたいていの土地には地盤の心配なく建てられるものです。厳密に言えば不当沈下の可能性もあるわけですが、私が関わった物件では幸いそのような地盤にはまだ遭遇したことはありません。(そう言えば一度、建物配置予定地の一画に防空壕の一部が残っていたことがあったので、それを避けて計画したことはありました。)勿論、布基礎ではなくベタ基礎にするなどの配慮が必要なケースは多々ありますが・・。
一方、短所は天然木は伸縮すると言うこと。上棟時に骨組みを組み上げ、各部材を取り付けていく過程でさえ、徐々に反りなどの狂いが出て来るものです。大工さんはそれを微妙に調整しながら建物を完成させていきます。短工期で作り上げた建て売り住宅などが、後で建て付けが悪くなるのは、その狂いを調整する過程を充分見ていないからと言えます。そして最低守るべきは柱や梁には乾燥した木材(通常KD材と呼ばれます)を使うこと。乾燥の十分でない木材は若干安価ではありますが、後で狂いを生じるリスクが増大する訳です。では天然木ではなく工業製品として作られた集成材ならば?確かに製品安定性はあります。が、使用している接着剤の耐久性は大丈夫かと言う不安も・・。まあ、色々な心配は尽きませんね。