これから始めるブランドマーケティング！！！

　皆様、あけましておめでとうございます。

２０１４年もどうぞよろしくお願いいたします。

　さて、２０１４年最初のコラムを投稿したいと思いますが・・・

今回の内容は、当社が年２回発行しています。ニュースレターの

コーナーに掲載しています。いとう税理士事務所　伊藤　努　氏

による『最近気になる経営「知っ得」情報』にて２０１４年新春

１月号に掲載いたしました記事になります。

伊藤氏ご本人に了承をいただきご紹介させていただきます。

　ブランドと聞くとシャネルとかルイ・ヴィトンなどと言った

高級ファッションブランドのことをイメージする方が多いよう

に思いますが、日本においては、このブランドと言う言葉に対

して多くの誤解があるようです。そもそもブランドとは、商品

そのものを指す言葉ではなく、全ての商品、企業に備わった価

値観までも含めた概念、つまり、「製品に顧客の認識や感情が

付加された無形の財産」であると言えます。

従って、ブランドの本質は、

・顧客が価値を感じているものすべて

・企業そのものも

・マークや商標から連想される価値や世界観

・あらゆる企業活動を通じて作っていくもの

・社員や株主にとって価値のあるもの

と言うことが言えます。

　従来の日本企業（特に大企業）が行ってきたマーケティング

は、マスマーケティングと言われる手法です。これは、市場の

成長や商品の成長を前提にマスメディアを利用した広告などを

使って大量生産、大量消費を促し市場を確保しようとする手法

です。この手法は、大企業の資本を頼みとした手法ですが、そ

の製品の生産を下請けの中小企業が担ってきたという側面があ

ります。ところが、最近の情報化・知識社会化が加速度的に進

む現代にあっては消費者の価値観が多様化・複雑化し、マスマ

ーケティングに限界を感じることも多くなってきました。それ

こそがブランドマーケティングの重要性が増してきている理由

です。

　それでは、ブランドマーケティングとはどう言ったことを言

うのでしょうか？

　ブランドマーケティングとは、顧客に支持される価値を生み

出すために、ブランドの基本設計をしっかり行い、それを関係

者で共有し、一貫性を持って実行し、これを評価すると言う一

連の活動を指します。モノ（製品やサービス）の背後にある企

業の意思や信念を見直し、顧客に対して意味のある価値を提案

し、その結果、マインドシェアを高め、利益を取っていく戦略

とも言えます。

商品や製品は、必ず導入期、成長期、成熟期、衰退期と言うラ

イフサイクルを辿っていきます。そして、今巷にあるモノの多

くは、成熟期や衰退期の過程にあるかと思います。そこで、成

熟期におけるブランドマーケティングのポイントは

・利益、マインドシェア志向

・顧客に対する価値提案が勝負

・モノの背後にある企業側の意志や信念が重要

となってきます。こうしたブランドマーケティングを展開する

ことで、成熟期においても商品や製品が市場に浸透し、製品の

定番化、定着化を図ることが出来ます。

　そして、ブランドマーケティングを行う事による効果として、

・競合との差別化

・顧客の固定化

・価格競争の回避

・営業経費の効率化

・長期的利益の源泉となる ことが挙げられます。

　皆さんがよく知るキーワード「差別化」この取り組みも、ブ

ランドマーケティングへとつながる取り組みであることが少し

は理解して頂けるのではないでしょうか。

　ブランドと言うと、大企業が行うものと思われがちですが実

はそうではなく、中小企業こそが取り組むべきことではないか

と思います。

伊藤　努　氏プロフィール　です。

いとう税理士事務所　資格：税理士　事業再生士補

http://www.zeimu110.jp/

中小企業経営者の身近な相談者となるべく、「街の中小企業ド

クター」として 活動中。本業の税理士業務のほか、企業格付

け対策・財務体質改善資金繰り改 善・経営計画立案などの支

援を通じ、継続的な黒字経営をサポートしています。 お仕事

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