- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
「何を言いたいの?ダラダラ長く話すから結局何を言ってるのか解らなくなるんだよ。」
いつもいつも会議で部長から叱られている店長がいました。彼は、話をうまくまとめないままに話し始めるので、途中でコースがずれたり自分で混乱したりして話が長くなり、結局何を言っているのか解らなくなるのです。そんな時に部長は決まって「もう、いいかげんにせ~よ」という表情をし始めます。
あなたの部下のなかにも、同じようになかなかうまく話をまとめられないひとがいませんか?では、なぜそう言うひとは話をうまくまとめられないのでしょうか?それは、あなたの聴いているときの表情に原因があるのです。
そう言う話をうまくまとめられないひとは、もちろん話す前の準備不足が最初の原因ではありますが、話し始めると聴き手の表情に、大きく影響を受けて始めます。ここで言う聴き手とはあなたのことです。あなたの表情から受けた影響は、彼の「緊張」と「恐怖」を増幅させます。そして、彼の頭のコンピューターがうまく廻らなくなり、混乱を生じさせるのです。
「何を言いたいのか解らない」と思っているあなたの表情は、話し手の眼にはきっと鬼のように写っていることでしょう。まあ、まとまりの良いわかりやすい話をしてくれれば、そんな威圧感いっぱいの顔をすることもないのでしょうけれど、部下に成長を期待するのならば、自分が障害にならないことの方が先なのです。
たぶん、あなたは「そんな表情をしているつもりは無い」と思われるかも知れませんが、頭の中で「わからない」「何を言いたいんだ?」「話が長い」「わかったわかった、もういい」「めんどくさい」・・・ちょっとでもそう考えていると、それはあなたの表情に必ず出ているものなのです。部下の持つ、あなたの怒り・イライラに対するセンサーは、あなたが思うよりも何百倍も感度が鋭いのです。
彼の話を少しでもまとまりよく、解りやすいものにしたいのならば、あなたは、しっかりと彼の表情見て、大きくうなずき、「うんうん、なるほど」と相づちを打ち、時に口角を上げて聴かなくてはなりません。たまに、眼をつぶって聴く上司がいますが、これも逆効果です。これは、本音を知られたくないときによく使われるので、「怒りを抑えているように」受け取られます。もしくは、眠たいのかな・・・と思われるのがオチです。
部下の力を最大限に引き出すのがあなたの仕事です。決してプレッシャーをかけて追い詰めて障害になることが仕事ではありません。のびのび自由に発言させて、上手にうなずけば、必ずうまくまとめられるようになります。
「話し上手なひと」には、その成長の過程で必ず「聴き上手なひと」がいたのです。あなたも、あなたの「話し下手な部下」にとって、最初の「聴き上手なひと」になってあげましょう。それには、まずあなたの「表情」から・・・いや、まず「聴きたい」という気持ちから見直しましょうね。
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