資金繰り表の運用上の留意点①~更新頻度 - 財務・資金調達全般 - 専門家プロファイル

榎並 慶浩
リーンアカウンティングジャパン 代表
東京都
税理士

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対象:財務・資金調達

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資金繰り表の運用上の留意点①~更新頻度

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皆さんは、資金繰り表の更新をどれくらいの頻度で行っていますか?
毎日更新する会社もあれば、月に1度という会社もあるかもしれません。
実際、どれくらいの頻度で更新するのがいいのでしょうか。

当然、ベストは日々更新です。
実際の入出金は日々発生していないかもしれませんが、
それでも毎日更新する意味はあります。
資金繰り表を更新する目的は、大きく分けて2つあります。

(1)発生した入出金の記録
(2)これから発生する入出金の予測

入出金が毎日発生しないというのは、上記(1)に該当する事象ですね。
資金の流れを把握するという意味において、
日々の入出金をきちんと記録していくことは資金繰りの基本でもあり、
非常に重要なことです。

そして、もっと重要なのは、
今後どのような入出金が発生するかを現時点で見込んでおくことです。

これを頭の中で行うことを「どんぶり勘定」と言います。
資金繰り表に落とさなくても頭の中の見込みがずれたことがないという人は
「どんぶり」ではないですが、私はそんな人を見たことがありません。

先の見込みを資金繰り表に織り込むことで、
・いつ資金が必要になるか、
・必要な資金はどのようにして確保できるか、
といった予測や対策が立てられるようになります。

入金にせよ、出金にせよ、将来の見込みというのはいつ発生(把握)するものでしょうか?
「今でしょ!」とは言いませんが、
いつ発生するか分からない、言い換えると、
日々発生してもおかしくないということになります。

したがって、将来の見込みがあるかどうかを確認するという習慣を身につけるためにも、
資金繰り表を日々更新したほうがいいのです。
実際の資金の動きがあまりないからといって、週に1回とか月に1回(論外ですが)とか、
たまにしか更新しないとなると、それだけ先の資金予測を立てるのが遅くなる可能性があります。

予測が遅れると、資金調達の手当てが遅れるリスクが生じ、週に1回の更新だとしても、
そういった場合に1週間という時間は非常に大きなロスとなります。

将来の予測という話でなくても、振込み忘れや引き落としのための資金残高確保を
忘れてしまうのを防ぐ効果もありますので、本コラムをお読みになった皆さん、
今日から毎日資金繰り表をつけましょう!

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