コンビニ店などその典型です。毎年、売上増を続けていますが、これは新規店舗を含めての増加で、既存店だけの場合は年々売上げを減られているのが現実です。その点、マクドナルドは既存店の売上げが増えていましたから、これは飲食店としてはたいへんな記録。フランチャイズ加盟している店舗は、確実に利益を上げていました。
この記録も、昨年は更新が止まりました。100円メニューを拡充させたり、メニュー表示を上部看板にするなど手を尽くしていました。その結果、来店客数は伸びたのですが、顧客単価が伸びなく売上減です。そこで問題になるのは、マクドナルドでの出費を減らしたお客さんは、どこでお金をつかっているかです。
コーヒー、惣菜の販売に力を入れているコンビニですが、ここも同じように既存の売上げは頭打ちです。弁当や惣菜を販売する中食市場は、総じて売上げが落ちています。外食市場の場合は、それ以前から売上げ減少が続いています。「誰がマックを食べたのか」犯人探しが行われてきました。その結果は、若者の食生活に変化が起こっているようです。
若者の収入が減っています。そのためか今の若者はしっかり食事をしない人が増えています。最近は電車の中やベンチなどで、パンとかおにぎりを食べている若者をよく見ます。昼食ばかりでなく、夕食もしっかり食べる習慣をなくしている人が増えています。食事を一食抜く人も、決してめずらしくないのが昨今の若者ライフです。
一方で、少ない収入の中から、スマホの通信費だけは、多額の費用がかかる生活をしています。この現象は、国が真剣に取り組まなければならない大問題です。後日、この世代の健康問題として、ツケを支払わされることになります。若者の食事問題は起業家も真剣に考えなければならない問題です。
【一言】
若者に限っていいますと、献血する人が少なくなって深刻な問題になっています。昨年度、16歳から29歳までの献血者は130万人。10年前の01年度は223万人でしたから、約4割もの人が減っています。これは献血だけでなく、人のために何かをする精神の問題でもあります。献血をするための体力と思いやりにも問題があるかも知れません。
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