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勇気をもって。

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 Aさん(63才)が相談に来られたのは、7月の暑い日でした。

実姉の相続についての相談でした。実姉夫婦には子供が無く、二人暮らしでしたが夫が体調を崩し入院し、今回実姉にも癌(悪性)が発覚して入院したとのこと。

実姉名義の不動産と預貯金があるが、不動産についてはAさんに譲りたいと口頭では言っている。Aさんの両親はすでに亡く、Aさん兄(姉)弟は実姉を含め6人。

相談を受け、実姉が死亡した場合その夫とAさん兄弟が相続人となり手続きも煩雑となるので、実姉がしっかりしているうちに、その意思を公正証書遺言にすること、それが無理なら自筆証書遺言の作成について実姉にお話ししてみるようにお答えしました。公正証書遺言と自筆証書遺言の違い、作成方についてもアドバイスさせていただきました。

それから4か月後の11月初旬にAさんから実姉の容態が急変したとの連絡がありました。Aさんは実姉に遺言を書いてくれとは、とうとう言えなかった。死を前提にした話は、とても自分には言い出せなかったとのことでした。連絡を受けた数日後に実姉は息を引き取ったそうです。

当事者間(被相続人・推定相続人)では、相続・遺言についての話はなかなかしづらいものです。しかし、残された者たちに難題を残さないように、元気なうちに問いかけをするのも必要なことだと思います。高齢化社会が到来し、老々介護の時代になってきました。勇気をもって問いかけし、その意思を遺言に残して死後に少しでも争いが生じないようにしていきたいものです。

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(神奈川県 / 行政書士)
行政書士加藤綜合法務事務所 代表

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