「何で出来ないの!何度も言ってるでしょ!もう・・・ちゃんとやってよ!」
ある日彼女は、何度も同じミスを繰り返す新人バイトにガミガミと叱っていました。確かに、その新人バイトは覚えが悪く、店長のみならず他の先輩バイトも手を焼いていました。また、その日はひとりバイトが少なく、その新人がミスをするたびに店中がドタバタしてしまうと言う、ギスギスした雰囲気なのでした。で、ついに店長は叱ってしまったのです・・・
でも、ここはお店です。お客様にはその様子が全部見えてしまうのです。叱られて、目に涙を浮かべておろおろする新人バイト・・・真っ赤な顔をして大きな声で叱っている店長。お客様には、いやあな空気だけが伝わります。お客様にはその新人がいつも足を引っ張る面倒なバイト、なんて全く関係はありません。ただ、店長のイライラが店の雰囲気を嫌な空気にしているだけなのです。
飲食店にしろ、物販店にしろ、サービスショップにしろ、完全なバックヤード以外はお客様から丸見えのところがほとんどです。むしろ、店舗ビジネスは、常にお客様の視線の中で仕事をしていると言っても過言ではありません。しかし、店舗側の人間は不思議なほど自分達の世界に入りがちです。店の中にいても、お客様の視線を感じないくらい自分達の世界に入ってしまうことがあるのです。冒頭の店長がまさしくそう言う状態でした。
お店で働く人にとって大切なことは、常にお客様の視線を意識すると言うことです。常にです!
でも、スタッフに指示をしたり、時には叱らねばならないときもあるでしょう。そんな時でも「お客様の視線」は忘れてはならないのです。つまり、指示するときも、叱るときも、お客様が見ていることを意識しながら叱るのです。とすると、あなたはどんな叱り方をしますか?
ガンガンガミガミ叱れませんよね。
そうなんです、店長は、お客様の視線のある中では、決して叱ってはいけません。
叱るのではなく、ニコッと笑って下さい。きっと、ガミガミ叱るよりも効果があるはずです。私のブログではよく出てきますが、何度も何度も同じミスを繰り返す部下に対しては叱っても反省させてもほとんど効果はありません。その場をやり過ごすことしか考えていないからです。反省の言葉は、心の底からは言っていません。それよりも、ゆっくり考えさせた方が良いのです。その上で、ミスをしないで出来る様にするための方法を自分の口で言わせるようにするのです。
ミスを繰り返す部下は決して追い詰めてはいけません。反省を促しても効果はありません。自ら改善策を言わせて、成長のための階段を自力で登るように手助けをして上げましょう!
あ、もちろん、どうしても、頭にきて、ガツーーーンと叱らねばならないときもあると思います。そんな時は、完全防音のバックヤードに連れ込んでボコボコにしちゃって下さい(笑)
いつもお読み頂きありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※クリックして人気ブログランキングへ
■松下雅憲の著書について詳しくお知りになりたい方はこちらの画像をクリック!
■松下雅憲への「コンサルティング依頼」「講演・セミナー・研修依頼」についてはの公式ホームページへどうぞ
■松下雅憲が紹介されたページはこちら