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西田 淑子
サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
大阪府
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閲覧数順 2016年12月09日更新

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ホテルや旅館の食品虚偽表示 1

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ホテルや旅館の食品虚偽表示は、阪急阪神ホテルズで明らかになり、近鉄ホテルシステムズ、近鉄旅館システムズ、でも明らかになりました。

それから、そこだけにとどまらず、高島屋、オークラ、帝国ホテル大阪、JALホテルズ、大丸松坂屋、丸井グループ、などでも明らかになっています。

かつてとあるホテルマンに聞いたことですが、お節料理の材料表に表示した、フレンチキャビアが、お客さんから「キャビアではない」と苦情がきたことがあったそうです。フレンチキャビアというは、マスの卵、日本では、イクラ、と言われているものです。が、当時は、どころか、今でもフレンチキャビア、という名称は一般的ではありません。

キャビアと付けば、チョウザメの黒い卵だし、オレンジ色の真珠ほどの大きさの魚卵はイクラです。だから、キャビアに、フレンチ、という名称が付いていても、それが、イクラのことだと認識できる人が、どれほどいるのでしょうか。

結局、「キャビアではない」と言ってきたお節料理の購入者は、割合にすればわずかな人数だったにも関わらず、そのお節料理を購入したお客さん全員に、チョウザメのキャビアと菓子か何かを持って、お詫びに自宅まで行ったそうです。余計な費用がずいぶん掛かったものです。

そのホテルは、最初から、イクラ、と表示すれば、無用なトラブルや誤解を起こさなかったのに、なぜわざわざ、イクラ、を馴染のないフレンチキャビア、と表示したのか、と尋ねてみると、「料理長がそう表示するように指示したから」という事でした。当時の料理長の意図で、私が聞いて覚えている内容は「キャビアはフランスでは魚卵の総称で、イクラもタラコもキャビアという。イクラは、フランス料理ではフレンチ・キャビアと言うから、正しいのだ」という説明でした。随分前の事ですし、あくまでも、私の記憶です。

それにしても、お客さんの理解を得ることよりも、フランス料理での正しさのほうが大事だと感じさせる内容でした。

私が話を聞いたとあるホテルマンは、料理長ではなく、レストランの責任者でした。その彼が、料理長に、「フレンチキャビアでは、お客さんが誤解をする可能性があるので、イクラと表示してはどうか」と提案することもできたはずです。いえ、もしかしたら「フレンチキャビア(イクラ)」と表示してあったのかもしれません。しかし、結果として間違いなく誤解をしたお客さんがいた、というのは事実です。

レストランの責任者の彼は、「料理長には逆らえない、料理長が決めたことは絶対なんだ」とも言っていました。かつてのホテル業界には形骸化した上下関係が、つい最近まで残ってたことが、今回の食品虚偽表示を招いた要因の一つではないかとも思います。

(次回に続く)

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