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閲覧数順 2024年04月24日更新

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就活に励む大学3年生の企業選びのポイント(2)

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大学3年生の会社説明会の解禁が近づいてきた。就職したい企業のイメージが定かでない学生の為、企業選びのポイントをご提案いたします。文部科学・厚生労働両省の調査によれば、来春大学卒業者の就職内定率は64.3%(10月1日時点)で、前年同期比1.2%アップ。アベノミクスの効果もありこの傾向が続くと見込まれている。

公益財団法人 日本生産性本部「職業のあり方研究会」と社団法人日本経済青年協議会は、新入社員を対象に「働くことの意識」調査を実施しています。本調査は昭和44年度より毎年実施しており、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものです。44回目となった2012年度の結果概要は以下のとおりです。

先輩達の働くことに対する意識調査を参考にし、自分自身の動機付け、面接時の質問に対する回答として活用頂ければ幸いです。

 

1.2012年度新入社員の働くことの意識調査の結果

  • 会社の選択基準は「自分の能力、個性が活かせるから」が最も多く(37.0%)、約40年前の調査(昭和46年度)で1位だった「会社の将来性」は三年連続10%以下となった。→会社の将来性に依存するのではなく、自分の力で会社未来を築きたい。
  • 「この会社でずっと働きたいか」への回答は、「定年まで働きたい」が34.3%で過去最高の数値となった。2000年(平成12年)前後は「状況次第でかわる」が大きく上回っていたが、その後「定年まで」が増加する一方で、「状況次第でかわる」が減少という傾向にある。→転職によって職場環境がよくなると限らない。
  • 就職状況で敏感に変化する項目では、「仕事中心」が「(私)生活中心」を上回る、「人並み以上に働きたい」が「人並みで十分」を上回るなど、会社の都合を優先する、あるいは会社に大きく貢献したいとする意識や意欲が高まっている。
  • 「デートか残業か」では「残業」(85.6%)、「デート」(14.2%)と、プライベートな生活よりも仕事を優先する傾向が伺える。男女別に見ると、「仕事」という回答は男性82.4%に対して、女性89.8%と女性のほうが上回っている。→女性の方がより真面目な感じを受ける。

2.今年度3年生の就職活動の取り組み姿勢

 就職活動では業種、業界から企業、職種を選択する場合と、職種を優先的に選択する場合がある。一度就職すると30年以上勤務する可能性もあり、自分の気持ちを大切にしたい。社会を取り巻く環境の変化はダイナミックだ。医療技術の発達による高齢化、働く女性増による晩婚化、未婚者増加による少子化は益々定着する。気候の変化は猛暑、大雨、大雪、大型台風等身近に感じる。経済面では中国、インドや東南アジア諸国の発展が見込まれ、また米国は輸入への規制強化と他国への規制緩和を次々仕掛ける。

私が就職活動をしていた時、人事担当者からお聞きして印象に残っているのは、成長会社に勤務するのが幸福で、低成長の会社に勤務することが不幸せとは限らないという言葉である。退職して時間がかなり経過したが、専門分野を持つ何人かは、関連会社等から必要とされまだ現役で残っている。海外営業、生産、海外工場での業務等経験したM氏は関連業界の営業部長として活躍。自動車メーカーの購買部門で働いていたN氏は定年後、タイ国の自動車関連S社の経営コンサルタントとして活躍。私は40才を過ぎた頃から土日の転職相談に従事したことで、退職後人材紹介会社で働くことが出来た。長い人生を生き抜くには、健康と前向きな気持ちを持つことが欠かせない。就職先選定の要因はマスコミ情報、家族、親せき関係や学校の先生、先輩友人、アルバイト等から得た情報によるものが多いようだ。就職して転職活動にしないで済む為には、広い視野に立って企業を探すことを考えなくてはならない。下記項目を参考願いたい。

1)自己分析をして自分の生きる目的を明確化する。→生きる上で何を大切したいか、自分の価値観を問う。自由を求めるか、周囲の人との協調を願うか、どのような分野の才能があるかを見定める等。

2)10年後の自分のあるべき姿を描く。→会社の中で出世を求めるか、それとも専門知識を身に着けて会社に貢献する事、他社でも通用する人材を目指す等。頭で考えるだけではなく、地に足をつけ現場の改善に取り組み中で実務能力を体得した方が血肉になると思う。入社時は工場の生産管理部で生産計画、部品調達の実務経験を積み得意の英語力を生かし物流や海外営業の役員クラスで活躍している人の先見の明には感心する。

3)入社を希望する業種業界、会社の5年後10年後の姿を描く。→毎日の仕事に集中することは大切だが、会社や業界がどのように発展していくか、どんな問題があり、どんな対応策があるかについて考えることは重要。

オリックスはリース会社の先発組オリエントリースが母体で発展した。1964年発足時、日綿実業(宮内義彦)三和銀行等出向先から退職して13名が参加。50年間でリースだけでなく、多角化により金融サービス会社に成長した。私は1973年頃販売金融会社に出向し、自動車のメンテナンスリースに従事し、リース業界の発展を確信した。

4) 会社四季報や就職四季報を紐解き、関心ある業種・業界から幾つかの企業を選び出し下記について検討する。

採用予定者数、特色(高シェアー商品の有無等)、本社所在地、設立年月、前期比営業利益の増減傾向(矢印表示)、従業員数、平均年齢、平均年収、株主構成、ROA・ROE、外国人の持ち株比率、海外売上高比率、3年前入社者の退職率、30才時生活レベル予測(標準年収額÷30才)等。

5)志望理由を作成する。自分のやりたい仕事が出来る職場であるか否かについてHP等で調べ、問題点があれば質問し、納得すれば志望理由をまとめる。

 寒さ厳しき折ですが、就活に頑張っているみなさんのご健闘を期待いたします。

 

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