前回、身体を調整し動作を統合している脳・神経系の機能についてご説明しました。
脳・神経系の機能がうまく働いていないと、身体の調整が効かないですから、
動きがぎこちなくなったり、コリや違和感、可動域の減少、無理して動かし続けることで、
直接、筋や関節を痛めることもあります。
このケースの場合、上部頚椎、腰痛全体、両股関節が、機能異常を起こしていることが分析から分かりました。
一つ目のキーワード「遠くに飛ばそうとする時だけ」がありましたが、
この部位の神経系がうまく機能していないと、遠くに飛ばすことは難しくなります。
ゴルフで遠くに飛ばす基本は、背骨を軸とした回転運動です。
背骨を軸に、頭を固定し腰を回転させることで、
遠心力が生まれ遠くに飛ばせるわけです。
ゴルフでよく「腰を回せ!」と言われるのはそのためなんです。
しかし実際は、構造的に腰は回転することができません。
背骨の回転は、頚椎は50度、胸椎は35度、腰椎は5度程度です。
腰がもっとも回転運動ができない構造なのです。
ですので、
背骨を軸とした回転運動を作り出しているのは、腰ではありません。
股関節が回転運動を可能にしているのです!
頭を固定して股関節を上手く使うことで回転を作り出し、
背骨を軸にした回転運動をすることができ、大きな遠心力が生まれます。
この方の場合、
上部頚椎、腰痛全体、両股関節に機能異常を起こしていますので、
うまく回転運動を作ることができません。
ですので、
スウェーをして、前後運動の力を使おうとしてしまうのです。
ここで二つ目のキーワード「スウェーの癖」が出てきます。
次回に続く。
おたのしみに。
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山中英司
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このコラムの執筆専門家
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