- 藍原 節文
- 株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
新聞折込チラシの具体的な作成事例に関してお話していきます。
実際に成功している新聞折込チラシのポイントは以下になります。
1.新聞折込チラシを入れる目的・目標が明確である
2.新聞折込チラシを入れる際の事前マーケティングができている
3.他社の新聞折込を研究し、自社のチラシの差別化がなされている
4.常に効果測定を実施し、折込エリア・掲載内容・特典を変化させている
5.「売り」を強めるチラシと、「認知」を促進するチラシに分類する
今回は上記2について考察を加えていきます。
2.新聞折込チラシを入れる際の事前マーケティングができている
について
新聞折込チラシを入れる際には、新聞折込チラシを入れる際の事前のマーケ
ティング活動が必要になります。新聞折込チラシを入れる前に以下のことを
必ず実践してみてください。
■新聞折込エリア選定のためのエリアマーケティング調査
・折込検討エリアに対して、そのエリアの世帯数、人口、男女別人口、年代別
人口を調査する。
・・・ターゲットが明確な場合、例えば、高齢者をターゲットとしている商品の
新聞折込の場合は、年代別人口で65歳以上人口が多いエリアを中心に
配布エリアを選定する
→これに関しては、各自治体のホームページなどでも独自で調べることが可能
ですし、より詳細な情報を入手したい場合は、GISマーケティング調査など
が存在します。
・顧客管理分析により、どのエリアからの顧客が多いのかが明確な場合には、
そのエリアを新聞折込はエリアに選定する。
・・・現状分析からのエリア選定は最も大きな武器となります。
■新聞折込枚数選定のためのマーケティング調査
・実際にかかるコスト(折込チラシデザイン料・印刷料・折込料)と、期待さ
れる効果(反応率×客単価)を予測し、折込枚数を選定する
・・・実際に今まで実施してきているデータがあれば、そのデータも参考にして
決定していく。
・読売、朝日、毎日など、どの新聞がどのエリアに何部折り込まれているかの
データを活用して、上記2つのエリアマーケティングを駆使して、エリアごと
の折込枚数を決定していく。
・・・このデータに関しては、折込業者からいただけます。
■新聞折込曜日の選定
・エリア、枚数が決まったらどの曜日に入れるかを決定していきます。これに関
しては、そのエリア、ターゲット、期待される効果によって大きく変化してき
ます。例えば、健康食品の販売を主目的として、ターゲットの主体を主婦に
した場合、その地域で最も大きいスーパーのチラシが入る曜日に合わせて、
新聞折込を入れていきます。これに関しては、習慣化が関係してきています。
例えば、毎月第二水曜日にスーパーのチラシが入ると認知されていれば、その
日の新聞折込を見ることが習慣化されており、必ずチラシチェックをするよう
になるからです。
以上の3点を中心に、現在、新聞折込チラシによる販促活動・集客活動を実施
されている企業・店舗様は、もう一度、エリア、枚数、曜日に関して、検討して
みてください。業種によって異なりますが、適正なマーケティングにより、適正な
チラシを投入することで、その効果が大きく変わってくることは間違いありません。