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日経記事;『スマホ世界展開へ2社買収 ソフトバンク、2500億円 ゲームや端末、囲い込み』に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

10月16日付の日経新聞に、『スマホ世界展開へ2社買収 ソフトバンク、2500億円 ゲームや端末、囲い込み』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『ソフトバンクは急速に拡大する世界のスマートフォン(スマホ)市場の取り込みに向け、海外企業を相次ぎ買収する。

世界の通信会社に端末などを販売する米ブライトスターの買収へ最終調整に入ったほか、スマホゲームの世界大手、フィンランドのスーパーセルも傘下におさめる。

買収額は合計2500億円超。スマホは4年後に世界人口の半分以上に普及する見通しで、巨大な関連市場の開拓を進める。

調査会社のシード・プランニングによるとスマホの世界普及台数は2012年の約15.5億台から13年には22億台とパソコン(17億台)を上回る。

今後はアジア、アフリカなどに広がり、17年には43億台に達する見通し。世界のIT(情報技術)大手も地図、映像、通販などスマホ向けサービス強化に布石を打つ。

ソフトバンクは投資ファンドなどからブライトスターの株式を5割超取得し、最終的に約7割まで増やす計画だ。取得額は1000億円強とみられ、年内にも買収を完了させる。

ブライトスターは12年の売上高が63億ドル(約6200億円)。規模の小さい新興国などの通信会社に代わって大量に仕入れて端末のコストを下げる役割を担う。

きめ細かい販路を持つ同社の買収で、ソフトバンクはアジアなどに広がるスマホ需要を取り込む。同時にソフトバンクグループとしても大量調達でメーカーに対する価格交渉力を高め、日米の携帯電話サービスに使うスマホの仕入れ価格を下げる。

スーパーセルの買収では、11月上旬までに同社株主のベンチャーキャピタルなどから株式の過半の取得を終える予定。ソフトバンクが8割、スマホゲーム子会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントが2割を出資する特別目的会社を通じ買収する。

ソフトバンクは米携帯電話3位のスプリント買収により契約者が日米で約1億件の通信サービスを構築した。今後は通信にとどまらず、スマホに関わる多様なサービスを世界に広げる。

スーパーセルは戦いながら村を発展させていく「クラッシュ・オブ・クラン」などの人気作品をテコに、米アップルの端末向けゲームの売上高が今年2~8月に世界首位となるなど急成長している。

ガンホーとスーパーセルは共同販促に加え、ゲーム開発のノウハウを共有。新興国への機器供給網も活かし両社のゲームを販売する計画だ。』


ソフトバンクの世界展開が、孫さんの強力なリーダーシップのもとで、強化されつつあります。同時に、ソフトバンクは、通信キャリア事業に加えて、さまざまなIT関連事業を取り込みながら、世界市場で勝ち組みになるためのやり方を拡大しています。

この時のITプラットフォームとなるのが、スマートフォン(スマホ)です。本日の記事にありますように、スマホは急速に世界市場で普及し続けており、4年後に世界人口の半分以上に普及する見通しとなっています。

最近では、通信ケーブルや光ファイバー網などのネットインフラが整備されていない国や地域でも、廉価なスマホを購入することで、他の世界と会話できる、あるいはWebサイト検索やネット通販などを利用することが可能になっています。

スマホは、電話機能付き廉価版パソコンの役割をもっていることによります。

一般的に、新規機能や性能をもった今までにない商品カテゴリーは、普及率が60%程度になるまで急速普及をとげます。

スマホも世界市場で普及率が60%強まで急速に売上が拡大する「右肩上がり」の状況が続きます。多分数年後に成熟期に入ります。

ソフトバンクは、iPhoneを中心とするスマホ自身の販売で通信キャリアとしての収益拡大を世界市場で実現するために、スプリント買収を行いました。

これをきっかけに、スマホをプラットフォームとする事業領域で、M&Aを積極的に行うことにより、世界の通信会社に端末などを販売する米ブライトスターやフィンランドのスーパーセルなどの獲得を急ぎます。

日経記事によりますと、ブライトスターは、1997年設立。本社は米フロリダ州マイアミ。スマートフォン(スマホ)などをメーカーから調達し通信会社に卸売りする世界大手。約120カ国、約200の通信会社と取引があり年間8000万台程度の端末を販売する会社で世界市場で強力な販売ネットワークをもっています。

スーパーセルは、2010年設立。本社はフィンランドのヘルシンキに置く。米アップルの基本ソフト「iOS」向けゲームアプリの世界大手。2012年の売上高は7835万ユーロ(約104億円)、営業利益は3921万ユーロ(約52億円)とのこと。

今回のM&A活動から読めることは、ソフトバンクはスマホの急速普及が終了するまでに、スマホをプラットフォームとする事業基盤の確立にあるとみます。

自らスマホ単体の世界販売を強化して、日銭を稼ぐと共に、強力な世界的販売ネットワークをもつことで、高速普及後の買い替え需要も取り込むやり方です。

並行して、スマホのプラットフォーム上で動くゲームソフトや他の関連アプリソフトなども自社事業に取り込んで、通信キャリアからプラットフォーム提供者としての事業基盤確立・強化を急ぐやり方をとるとみています。

事業対象は、国内を含む世界市場になります。

現時点は、iPhoneを中心としていますが、スマホのプラットフォーム構築の観点から、将来は新たな取り組みを行う可能性があります。

iPhoneは、世界市場でアンドロイド陣営や他の廉価版スマホとの激しい競争に直面しています。ソフトバンクのプラットフォーム事業展開は、当面のiPhoneの売上次第では影響を受ける可能性があります。

ブライトスター買収で、スマホ販売事業から収益拡大が可能になれば、ソフトバンクのスマホプラットフォーム事業展開は、成功する可能性が高くなります。

ソフトバンクが、国内だけでなく、世界市場で勝ち組みになるための取り組みを積極的に行う姿勢に期待します。

ソフトバンクは、スマホをプラットフォームとして、ネット通販や他のサービス事業にも積極的に進出するとみています。やるなら、スマホの高速普及が続いている今が旬になります。

スマホが世界市場で普及した後に、スマホをプラットフォームとした各種ソフトやサービス事業をもっていると、安定した収益を確保できることによります。

ソフトバンクの挑戦は、国内のIT関連事業者を刺激するとみます。現在、多くのソフトウエア事業者が、市場が飽和しつつある国内市場から、アジアや米国を中心とした海外市場に活路を見い出そうとしています。

ベンチャーや中小企業が、ネット通販、ゲームソフト、eラーニング、クラウドサービスなどさまざまな分野で新規事業を切り開こうとしています。

パソコン、タブレット端末、スマホの普及は、IT関連企業の基盤を強固にしつつあります。同時に、ITは既存事業の垣根を低くしたり、取払いつつあります。

ITは、既存事業の仕方やプラットフォーム自身を変えてしまうパワーをもっています。多くのベンチャー・中小のIT関連企業が、国内だけでなく、世界市場で活動することを大いに期待します。

孫さんを核とするソフトバンクの考え方や動き方は、参考情報の一つになります。この観点から、ソフトバンクの今後の動きに注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

 

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