実務での検証②~上手くゆかない相手方 - 不動産売買全般 - 専門家プロファイル

森田 芳則
特建開発部 部長
不動産コンサルタント
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実務での検証②~上手くゆかない相手方

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自己体験

実務での検証②~上手くゆかない相手方

これまでのコンサル業務の中で上手く運んだものとそうでなかった
ものがありますが、上手くゆかなかったものの方が遥かに多いこと
は当たり前のことだと考えています。

このように上手くゆかなかった相手方には幾つかのパターンがあっ
たように思われます。

コンサルの一方の当事者である私の目から見た感覚なので必ずしも
正しいものとは断言できませんが、ある程度冷静な感覚で客観的に
判断できる前提で分析すると次のようになります。

一、初対面の対応の中で全く耳を傾けて頂けなかった数多くの方に
  対し、対応の手法を変えてみても変化がなかった場合は基本的
  に上手く運ばない相手方として位置づけています。
  但し、このような相手方でも何かのキッカケでご連絡を頂ける
  ようになるとすんなりと事が運ぶことがあるため、データ化し
  て記録だけは残すことが宜しいでしょう。

二、こちらの提案や説明に対して積極的な意欲を示し、様々な条件
  の中での話合いに応じてくれる場合は、一見すると可能性が高
  い優良顧客の様ですが、反面で中々具体性を示せない相手方で
  あったのも事実です。
  営業する側からすると良いお客様と位置づけ、時間と労力を費
  やしても意外と成果に繋がらないケースが多いので、見極めを
  つける洞察力が問われる相手方と位置づけています。
    
三、お客様に対してはサービス精神を持って対応するのが一般的で
  す。しかし当たり前の感覚は人によって大きく異なります。
  人は環境に慣れる従い当然であるべき状況が広がりを持つこと
  で満足を得る度合いが高まってきます。
  必要以上にサービスを心掛けるとなかなか結論に至らず、結局
  は成果に繋がらないケースです。

相手方があり、提案が受け入れられることで成り立つ成果は、提案
を持ちかけるこちら側のモチベーションの維持と判断力の差で大き
く異なってくると学びました。

またコンサル業務は技術力でもありますので経験を積むうちにある
時点から急に成果が出始めてくることがあります。

勝ちと負けの単純な分け方の中に「諦めなければ負けない」という
考え方もあります。

あらゆる業務について、感情を持つ人を相手にすることはその数だ
けパターンがあり、提案内容ごとにグループ分けされた事案の中で
推測する力量を持つことはやはり仕事のボリュームと分析力に根差
すものなので結局「努力」という言葉に帰結する気がします。

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