「従業員満足度が低くてもやる事やってくれたら良いんですけどね~不満があるのならば辞めてくれても良いんだし・・・」
従業員満足度の本当の大切さを全くわかっていない方の言葉です。「不満があるならば辞めても良い、替わりはまた雇えば良い。」本当にそう考えている経営者がいます。その方によると、「満足度を高めるために色んな事をやるほうが、かえってコストが高くつく。それならば、中途採用で即戦力を雇った方が安上がりだ。それはアルバイトでも同じ事・・・」と言うのです。
実に興味深いことに、実際に従業員満足度を高めて業績を向上させている経営者は、この方とは全く逆のことをおっしゃいます。
「新人は、経験者では無く手垢のついていない未経験者を雇います。その方が、一からきちんと教えることが出来るからです。目的や使命や理念からきちんと教育すれば、滅多なことでは辞めませんし、非常にまじめに仕事をしてくれます。」
全く同じ会社で、このふたつの例のコスト的な違いを計算したことはありませんが、従業員満足度を高めようと努力をしている企業の方が、リピート客は多く、新規客の自然増もあり、売上げは右肩上がりです。一方で、従業員満足向上に関心の無い会社の方は、新規客獲得にコストを掛け続けています。もちろん、中途採用の募集、採用コストも多額の予算を割いています。
従業員満足度を高めようとしている企業の方は、未経験者を雇う分、育成に時間もコストも掛かります。しかし、辞めませんから継続的に募集費用が必要なわけではありません。
さて、どちらの方法が効率が良いんでしょうか?これは、企業戦略ですし、共に黒字経営をされていますから、どっちが正しいというようなジャッジは致しませんが、特に細かな計算をしなくても従業員満足度を高めようとしている企業の方が、効率が良いような気がしませんか?
ここまで聴けば、多くの方は、従業員満足度を高める経営をしようと思われるのですが、実際は、そう簡単に上手く行くわけではありません。その理由は・・・・効果的かつ効率の良い「従業員満足度」の向上策をご存じないからです。もしくは、その為の方法を徹底していないから・・・ただそれだけです。
従業員満足は、実は非常にシンプルです。顧客満足度向上同様に非常にシンプルなのです。
従業員満足度も顧客満足度も、基本は同じです。
「お客様は『期待』で来店され、『感謝』で再来店されます。」
「従業員も『期待』で仕事をし、『感謝』で長く勤めるのです。」
ポイントは、この『期待』と『感謝』なのです。
このふたつの意味と具体的な方法を理解し、それをシンプルに実行し続ければ良いだけです。
明日からは、従業員満足度向上の為のシンプルな方法についてお話ししましょう!!
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