日経記事;『スポーツタイプの軽自動車復活 スズキSUV,ダイハツ/ホンダはオープン 若年層開拓』に関する考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;『スポーツタイプの軽自動車復活 スズキSUV,ダイハツ/ホンダはオープン 若年層開拓』に関する考察

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皆様、
こんにちは。

10月5日付の日経新聞に、『スポーツタイプの軽自動車復活 スズキSUV,ダイハツ/ホンダはオープン 若年層開拓』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『 ダイハツのスポーツ車はSUVのように着せ替えられる。

自動車各社がスポーツタイプの軽自動車の生産を相次いで再開する。スズキは年内にも小型SUV(多目的スポーツ車)を発売するほか、ダイハツ工業とホンダはオープン車を2014年に投入する。

ダイハツは専用ラインを新設する。今期の軽販売は210万台を超え、過去最高を更新する見通し。スポーツタイプの生産再開で若者など新たな顧客層を開拓する。

スズキが投入するのは軽の「クロスオーバー車」と呼ばれるタイプ。SUVと小型乗用車の中間に位置する。オフロードと舗装された道路の両方の走行性能に優れるのが特徴だ。

スズキはこれまでにも軽のSUV「ジムニー」を手掛けてきたが、車種を増やし寒冷地やレジャー用途など幅広い利用を見込む。主力の湖西工場(静岡県湖西市)で生産する。価格は130万円前後になるとみられる。

ダイハツは12年に生産を中止した軽オープン車の「コペン」を14年春に刷新して発売する。池田工場(大阪府池田市)に数十億円を投資して専用ラインを設け年間約2万台を生産する。

ドア以外の車体表面部分すべてに樹脂を採用する業界初の方式を取り入れる。タイヤ回りなど外装のみを20万円以下でSUV風などに自由に着せ替えすることが可能だ。

ホンダも1990年代前半に人気を博した軽オープン車「ビート」を14年に復活する。スポーツ車「NSX」と同様に、「ミッドシップエンジンリアドライブ(MR)」と呼ばれるエンジンを後部に配置した本格的なスポーツ車の仕様を取り入れた。エンジンは3気筒で過給器(ターボ)付きの車になる見通しだ。

軽は日本独自の規格でエンジン排気量が660cc以下に限られているが、車重が1トン以下と軽いために走行性や旋回性が高くスポーツ車に適する。しかし環境規制の強化や景気低迷で販売が落ち込み、各社とも生産を中止していた。

軽の今期の販売台数は210万台超とみられ、新車販売の4割に迫る水準となる見通しだ。60歳以上の利用者が3割で、ここ10年で2倍に増えた。各社はスポーツ車を若年層に加え中高年層のセカンドカーとしての利用も見込んでいる。』


10月4日に日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた、2013年度上半期の国内向け自動車販売台数の中で、軽自動車は上位10車種のうち6車種が入り、新車販売に占める軽比率は40.1%を占めたと発表しました。

一方、上半期のハイブリッド車(HV)の販売台数は42万3688台であり、登録車(排気量660cc超)に占める割合は27.8%となったとのこと。HVは、全車種で対前年度比で販売台数が減少しています。

上記販売台数は、軽自動車の人気を表しています。全軽自協は、足元でも好調な販売が続く軽は「年度で200万台超が期待できる」とし、過去最高だった06年度(約203万台)を超えるか注目が集まっているとのこと。

一方、輸入自動車の販売台数も伸びています。日本自動車輸入組合(JAIA)は、「外国車の売れ筋は今、300万円前後の低燃費の小型車で、1000万円以上の高級車の需要には一服感が出ている」と指摘しています。

例えば、フォルクスワーゲン(VW)は900万円程度の高級車販売に人気の一巡を感じているという。VWで好調なのは6月に発売した新型「ゴルフ」で、価格は200万~300万円程度。輸入車全体を見た売れ筋の価格帯に重なっている、と日経は伝えています。

軽自動車や輸入車の販売状況のキーワードは、低燃費と低価格です。しかも単に安いとか燃費が良いということだけでなく、国内で自動車を生活やビジネスの足として必要な顧客から、高い付加価値を提示できていることが販売好調のポイントになります。

国内の自動車産業は、超成熟市場になっています。この中で販売台数を伸ばしていくには、徹底的な差別化・差異化を実現する自動車提供で、特化したニーズに応えていくやり方が必要になります。

軽自動車や小型輸入車を買う顧客は、低燃費、低価格に加えて生活スタイルに合った商品を求めており、現時点で供給側とのマッチングが高くなっています。

市場拡大時期には、市場ニーズを大きく捉えて大量生産でコスト削減して、お手頃感のある販売価格で売れば事業として成立しました。

現在の先進国市場では、そのような生産・販売方式では、事業が成立しません。ある特定顧客層のニーズに完全にマッチングした商品・サービスを提供しなければ、事業ができない構造になっています。

特定顧客の要求仕様・機能・性能・価格に合った商品・サービスを、どうのように見つけ、提供するかが他社との競争に勝ち抜くための大きな条件になります。

本日の日経新聞の中に、「富士重、世界生産が最高 今期80万台 日米でSUV好調」のタイトルで記事が掲載されました。

富士重工業については、本ブログ・コラムで何度か取り上げています。一時期は、販売不振から会社存続が危ぶまれたことがありました。

現在は、トヨタ自動車が2013年3月末時点で16.48%をもつ筆頭株主となっており、トヨタのグループ企業として事業しています。

もともと、富士重工業の自動車はスバルやレガシーなどの商品名で、ドライブ(走り)を楽しむ特定顧客から強い支持を受けていました。

一時期、リーマンショック後の経済低迷で富士重工業の自動車販売は、低迷を続けていましたが、ここ2~3年の間にその商品に対する付加価値が再認識されて、業績が復調しています。

本日の記事によると、富士重工業の2014年3月期の世界生産台数が前期比5%増の80万台程度に達する見通しとなり、従来計画を4万台強上回り、過去最高となるとのこと。

日米で多目的スポーツ車(SUV)の販売が伸びており、国内生産を従来計画より積み増す。増産で業績も上振れする可能性が出てきたとされます。

日米の経済回復と共に、走りを楽しむ特定顧客が、富士重工業の自動車を購入していることによります。

上記軽自動車や富士重工業の自動車の販売が好調であることは、中小・中堅・大手企業の規模の差になく、ニッチあるいは、特定顧客・市場で徹底的な差別化・差異化を実現する商品・サービスを提供することが、事業拡大を実現し国内・世界市場で勝ち組みになるための大きなポイントになることを示しています。

特に、中小企業は、特定顧客・市場のニーズを徹底的に洗い出して、自社のもっている潜在力を最大化することで、徹底的な差別化・差異化を実現する商品・サービスの提供で勝ち残って行く経営姿勢が重要であり、必要になります。

特定顧客・市場のニーズと、自社商品・サービスのマッチングポイントを探すには、可能な限りの客観的データ・情報で調査して幾つかの候補を探し出した後に検証することが必要です。

可能性のあるマッチングポイントを探し出したら、試作開発を行ない、テストマーケティングするやり方で検証して、事業化するやり方もあります。

低コストでかつ迅速に調査・検証することが、成功させるための条件の一つになります。

各社ごとで新規事業立上には、色々な方法があります。上記のやり方は、その一つです。自社の経営体質・姿勢にあったやり方で、ニッチ・特定市場に合った商品・サービスの提供を行なうことが勝ち組みになるために必要です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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