「松下さんの言葉から、強い向上心を感じました。」
これも、先日のコーチトレーニング講習に参加した時の先輩コーチからのフィードバックです。
彼女は、まずこの言葉を私に言ってから、昨日ブログで書いた「今の松下さんのアイメッセージは、なんだか私が先ほどお話しした内容に対して評価されたのかな?と感じました。」をフィードバックとして言われたのです。
2日前のブログで、私のクライアントへのアイメッセージが、相手の意にそぐわず「イラッと」させてしまった経験をお話ししました。その原因は「信頼関係」の構築が先なのにいきなり言ったから、と言うお話しでした。
いっぽうで、この先輩コーチは私に、「松下さんの言葉から、強い向上心を感じました。」と、私が嬉しくてニヤニヤしてしまうようなことをまず最初に言われたのです。私と先輩との決定的な違いはここにありました。私は、先輩コーチからとても嬉しいフィードバックを頂きました。それは、彼女が自分で感じたことであり、「松下はこうだ!」と評価されたわけではないのですが、非常に嬉しかったのです。
この瞬間、私は「この先輩の言う事なら何でも素直に聴こう!」と無意識のうちに「信頼度」が大きく上昇していたのです。元々大好きであった上に、「向上心を感じた」なんて言われると天にも登るような気持ちです。その後の厳しめのフィードバックもワクワクしながら聴いていました。
つまり、たとえアイメッセージを使っていたとしても、フィードバックをするには、最初に信頼関係をぐぐっと上昇させるようなアイメッセージフィードバックを行っておくことがポイントなんだなと言う事です。コーチという立場は、(昨日も紹介しましたが)「コーチは常に相手から学ぶ姿勢でいる。」ことがその基本姿勢ですから、本来はどんなフィードバックをどんな順番で受けても、そこから学びを得るように心がけています。しかし、コーチも人間です。相手の言い方・言う順番によっては、「イラッと」してしまうことがあるのです。そして思考を停止させてしまうこともあるのです。
クライアントが、このコーチにならば「話したい」と思えるようになってくれないと、簡単には本音は話してくれません。その為には
1)相手を承認する
2)真剣に相手の話を、相手の気持ちに寄り添って聴く、真剣に聴く。
3)適時アイメッセージでフィードバックを行い、聴く姿勢と合わせて信頼関係を構築する
このプロセスが非常に重要なのです。
この様にして構築した「信頼関係」があるからこそ、クライアントは本音を語り、問題の解決方法を自ら真剣に考えるようになるのです。
アイメッセージは「評価」ではありませんが、同時に「否定」でもありません。しかし、言う順番や言い方によっては、相手は「評価」や「否定」ととらえてしまいます。まずは、「信頼関係」の構築。これを忘れちゃあ行けませんね。
先輩!ありがとうございました。
いつもお読み頂きありがとうございます。
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