以前は本格派と呼ばれるようなものをよく読んでいました。
会計帳簿の数字ではない情報について書いています。
ここで改めて会計における言語情報の意義について。
一部では、現在の会計において一番重要な情報は注記に書かれている、という説すらあります。
それぐらい数字では事業の実態を把握することは難しい、ということです。
その一方で、言語は数字に比べて嘘をつくことが容易いです。
本当は売上がなかったから在庫が積み増しているのかもしれない。
でも注記では原材料が値上がりしそうだから積み増した、と書くことは容易い訳です。
会計帳簿は事実の記録ではなく、意見表明だと昨日紹介しました。
誰かが作った帳面を読むのは、それこそミステリーを読み解くかの如く作成の裏側を推理する作業に似ています。
言語情報は読み解く上で重要な手がかりになりますが、推理小説の常套手段である読者を欺く手段にも使われているのです。
明日より改めて、会計帳簿に対する正しい期待について考えてみます。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
「経営」のコラム
気持ちよく、いきましょう(2021/01/11 07:01)
福利厚生、うまく使えればものすごく便利(2021/01/10 07:01)
生活費の事業経費化が可能ということ(やりすぎ注意)(2021/01/09 07:01)
福利厚生策の活用(2021/01/08 07:01)
結局、自分の希望する暮らしぶりに話が戻る(2021/01/07 07:01)
このコラムに類似したコラム
5w1hは会計帳簿でも同じ 高橋 昌也 - 税理士(2013/11/16 07:00)
会計礼賛への眉唾 高橋 昌也 - 税理士(2013/10/11 07:00)
会計より大切なのは事業活動そのもの 高橋 昌也 - 税理士(2013/10/10 07:00)
なぜこうなった? 高橋 昌也 - 税理士(2013/10/04 07:00)
数字で表すことのできない情報 高橋 昌也 - 税理士(2013/10/03 07:00)