- 小林 涼
- 映像クリエーター
- 神奈川県
- 映像ディレクター
対象:結婚式
- 土谷 典子
- (ウェディングプランナー)
- 岡村 奈奈
- (ウェディングプランナー)
結婚式の記録ビデオを依頼する際、ハイビジョン(Blu-ray)にするかスタンダード画質のDVDで我慢するか、迷いませんか?
結婚式の記録ビデオの現状は、まだDVDのほうが多いのです。
その理由の一つは、それほど画質にこだわるほうではないからDVDで十分、という考え方の方。
もう一つは、価格差ですね。平均して5万円ぐらい差があるのではないでしょうか。
まず、画質についてですが、スタンダード画質のDVDは、想定外の汚さ、ポヤポヤです。
レンタルビデオで借りてくる映画などはDVDでもかなりキレイです。あの画質を期待するとがっかりすると思います。
映画のDVDは、おおもと(フィルム撮影)の画質がとてつもなく高画質なのと、”プログレッシブ”という記録方式を採用しているためシャープで解像感も高いんです。
じゃ結婚式ビデオは、というと、”インターレース”という方式で記録しています。
インターレースはテレビの放送形式に準じていて、1秒間に60枚の奇数・偶数ライン(縞々)画像(60i)で構成され、動きが滑らかなのが特徴です。
それに比べて”プログレッシブ”は、縞々ではなく完全な画像が30枚(30p)もしくは24枚(24p)で構成されるため、高画質ですが動きにパラパラ感があります。
今はやりの”一眼動画(デジカメ)”では、30pがスタンダードの世界です。ちょっとパラパラした、悪い言葉で言うと”パラパラ漫画”ですけどね。
今のブライダルビデオは、現在主流となるカメラの関係で、大方ハイビジョンで撮影されています。そして、編集時点か最後の書き出しでDVD(スタンダード画質)に変換するのです。
ここで、“プログレッシブ”で書き出すと、何とBlu-rayとDVDの中間ぐらいの画質になります。DVD(インターレース)と比べると俄然シャープです。
もし、業者にこのような要望が通るなら”60iではなく30pで”と一言。びっくりするほど違います。
じゃなぜブライダル業界は60i(インターレース)にこだわるのでしょう? 古い体質だからです。だって今だに手書きの進行表ですよ。メール添付なんてとんでもないFAX命。
というわけで、ハイビジョンはほんとにキレイでお勧めです。しかし、諸事情でDVDという場合にもこんな裏ワザがあるというお話でした。
PS 実は、倍速とか4倍速とかで再生する高画質テレビだと、このパラパラもなくなり滑らかです。
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