理容業界では、理髪に来たお客さんの頭を洗うことは常識です。ところがお客さんの中には、髪の毛のカットだけしてくれたて、後の洗髪は自分ですることを望む人がけっこういます。洗髪よりも、高い料金を少しでも安くしてくれたほうが、お客さんにとってはありがたいサービスということです。
現在、全国各地の理容業界では、理容室に洗髪台が必要かどうかで揉めています。既存の高額料金を取る理容室では、洗髪台は理容室にとって常識ですが、低価格料金を売りにする新規店舗は、スペースが必要で、設備にもお金のかかる洗髪台は、非常識と言うことになります。
時代の変わり目といわれる現代、ビジネスを展開する業界の常識と非常識とが激しくぶつかり合っています。新たに起業する人にとって、既存の会社からお客さんを奪わないことには、経営の安定も成長もありません。非常識を前面にだして、お客さんの支持を取り付けたいところです。
常識を打ち破ることが、起業を実現してビジネスを継続する鍵となります。これまで、まったく疑問を持たなかった、古くからの会社のルールや仕来たりの中には、業界の常識がいっぱい詰め込まれています。業界を二分するような大きな問題でなくても、小さな常識の中にも新たな起業のきっかけがあるはずです。
【一言】
早くから業界の常識の不合理に気付いて、起業した人は大勢います。世の中面白いもので、常識を打ち破って新たな起業に成功しても、今度は自分が常識を作る側に回っているケースもよくあります。もし、あなたの知る、おかしな業界の常識がありましたら、教えてください。
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