外壁をよく見ると、ひび割れが幾筋も確認出来ます。ここまでヒビ割れすれば、室内側にも水が回ります。室内はカビ臭く、黒いシミが随所に浮き出ている状態です。勿論構造にも影響を与え、内部の鉄骨にサビが浮き出します。
本来ALC板には防水能力が無く、防水はもっぱら表面の仕上げ材に頼る事になります。しかし、この表面の仕上げの選択が非常に難しく、防水効果があっても通気性が無ければALC板と仕上げ材の間に湿気が溜まり水膨れの様な状態になります。通気性が良くても防水効果に劣れば室内にまで水が回る結果となります。
防水効果が高く、通気性に富む仕上げ材の選択が鉄骨ALC造を長持ちさせる鍵となります。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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