- 田原 洋樹
- 株式会社オフィスたはら 代表取締役 人材育成コンサルタント
- 東京都
- 人材育成コンサルタント
対象:ビジネススキル
以前、このテーマでコラムを書いたところ、多くの方々から反響を頂きました。(詳細は下記)
http://profile.ne.jp/w/c-99959/
接客力を高めるには? あるいは販売力を高めるためのコツは何か?
決して奇をてらうようなものではありません。
「発する力」よりも、「受け取る力」あるいは「ニーズを引き出す力」が必要であると
述べました。
今回は、同じテーマの第二弾です。
お客様からニーズを引き出した後、クロージングまではどういったプロセスで
商談を進めればよいのでしょうか?
この商談の後半のプロセスにスポットを当てます。
一般的なプロセスとしては
ニーズヒアリング ⇒ 提案(プレゼン) ⇒ 成立(クロージング)
と進んで行くわけですが、もちろん、そんな簡単には行きません。
提案(プレゼン)しても、一気に成約とはいかず、イライラ、ヤキモキするような経験は
誰しもお持ちでしょう。
この段階(提案後)でのポイントは
①決して押し込むような強引なクローズはしない
(あくまでお客様視点に立った販売を心がける)
②この段階でのお客様の心理を想定する
(大きく分けて3つに分かれます)
このたった2つだけです。
①は心がけ(スタンス)ですが、②はスキル(コツ)があります。
ここで②で言うところの3つの心理状態を考えましょう。
この段階でお客様の心理とその対処法は下記の通りです。
(1)あと一歩踏み切れない。もう少し多角的に検討したい。
・・・お客様が不安に感じている箇所を聴きだし、不安解消の
ために詳細情報を提供してあげる
(機能面、メリット面、コスト面、他社情報他)
(2)当初は意識していなかった問題事項を発見し、成約へ向けて
大きな壁が立ちはだかっている。・・・目の前の問題を明らかにし
当初抱いていたニーズと比較し、購入意思を改めて問う
(木を見て森を見ず状態から引き出してあげる)
(3)成約に向けて特に障害はないが何となく迷っている
・・・一気に背中を押し、クロージングをかける
(限定プレミアム感の醸成、付加価値提供を行う)
以上、いかがでしょうか?
成約まで目前、ここまで来て逃したくない。
そんな販売側の心理をグッとこらえ、あと少し
お客様の心に寄り添い、適切な対応(スキル)を
することで、一気にゴールテープが見えてきます。
お客様も、気持ちよく、あなたから製品やサービスを
購入したいと思っているのです。
臆することなく、お客様に問うてみましょう!
『今、どのようなことを考えていらっしゃいますか?』
きっと、上記3つの心理のうちのどれかが当てはまるはずです。
株式会社オフィスたはら 営業コンサルタント 田原洋樹
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