- 三島木 英雄
- 株式会社FPリサーチパートナーズ 代表取締役
- 神奈川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
価格変動から、安定相場へ
不動産REITの価格変動が落ち着いている。
一時期のアベノミクス相場で買った人からすれば、大きく下落しているように
感じるかもしれない。
ただ、一時期の価格が上昇していた局面では訳がある。
上記は国債利回りとREIT価格の変動だが
4月は国債利回りが0.4%~0.5%程度まで下落し、まだ下がるのでは?
という観測もあった。
その時のREIT価格は約1,700円(一時1,900円)
その後国債利回りは上昇し0.7%~0.8%で推移するようになり
REIT価格も1,400円前後で落ち着いている。
ではこれが適正かどうか?
直近のREITファンド(1343)の分配金は年換算で4,980円。
今日の株価で引き直せば年利は3.45%程度になる。
国債利回りが今よりも下落することが考えにくくなった
今からは、「分配金利回り」で見ていく方が賢明と感じる。
概ね3%程度の利回りを予測しているが、2%後半も
場合によっては視野に入れておく必要もあるかもしれない。
いずれにせよ、過去のREIT価格の急上昇は
国債利回りの歴史的下落で生まれた価格と思っておいた方が良いかもしれない。
上記の試算はETFにて行っているので、投資信託によるREITへの投資リターンは
更にパフォーマンス低下が懸念される。
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