教えられる側の気持ちを理解する事が教えることの第一歩 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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対象:人材育成

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教えられる側の気持ちを理解する事が教えることの第一歩

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「私、大切なことに気がつきました・・・今まで私は、『教えられる立場の気持ち』を考えずに教えていた・・・これじゃあダメだ!」

彼女は、あるチェーン店のスーパーバイザー。ある日、彼女は、ある担当店舗に最近導入されたというクレジット端末の使い方を、スタッフから教えてもらったのです。そのスタッフは、スーパーバイザーに使い方を教えるという緊張感もあったのでしょう、早口で一方的に、「これはこう押して、ここをこう入れて、こうやれば出来ます!」と伝えたのです。でも、教えられたスーパーバイザーはちんぷんかんぷん!全く出来なかったのです。

その時、彼女は「あれ?もしかして、自分が部下に何か教えるときもこうやって、パッパッパッと伝えているだけじゃ無いのかな?」と、思ったのです。

ひとは、自分にとってあまりに簡単で当たり前のことを、誰かに教えるとき、懇切丁寧に細かくゆっくりと確認しながら教えることを「相手に失礼だ」と感じることがあります。「こんな簡単なことを細かく言ったら、プライドを傷つけて気分を悪くするんじゃあ無いか?」と思ってしまうのです。

確かに、自分にとって簡単なことを、改めて誰かに事細かく教えられると「そんなことはわかってる!」と思いますよね。なので、相手もきっとそうなんだろうと思ってしまうのです。

でも、これは未だ「相手軸」の初級編。もう一歩「相手軸道」を前進すれば、自分基準で相手を判断せずに、相手をよく観察し、よく聴くと、自分とはチョット違うことがわかってくるようになります。特にひとに何か教えるときって、自分が出来る事を「あたりまえ」と思うことが、「相手軸」ではないな、と気がつくようになります。

このスーパーバイザーは、そのことを指導を受ける立場を経験することで気がつきました。
そして、もしかしたら自分も相手にそんな教え方をしているかも知れないな・・・と反省したのです。

相手の立場に立つ為に一番効果的なのは、「相手の立場を経験する」ことです。
そうすると、「相手軸」の基本である、「相手は自分とは違う」と言うことに気がつくことができます。

そして気がついた事を、自分の成長の糧(かて)にするのです。
「相手軸」とは、「自分が」相手に寄り添うことです。
決して「相手をコントロールする」事ではありません。

相手の気持ちを考え、確認し、寄り添えば、相手もそれに答えてくれます。
教育・指導・研修・トレーニング・・・・いずれを取っても、最も効果を上げるには、相手軸に立つことが大切です。

今日、部下の育成に携わるあなたも、是非、しっかりと相手の様子を観察しましょう。
昨日とはチョット違う何かを見つけることが出来るかも知れませんよ。

「相手軸、相手軸」

 

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