- 田尻 健二
- 心理カウンセラー・産業カウンセラー・夢分析家
- 東京都
- 心理カウンセラー
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090-6183-2335
対象:心の病気・カウンセリング
- 斉藤ヒカル
- (潜在意識セラピスト)
- 快眠コーディネイター 力田 正明
- (快眠コーディネイター)
マスメディアから提供される情報に代表されますように、うつ病のサポートは「抗うつ薬の服用+休職などの休養」が一般的だと思います。
ですから多くの方は、この方法によってうつ病に対処されていると思います。
ところが厄介なことに、一度うつ病を発症した方が2年以内に再発する確率は50%以上(調査によっては70%以上)にも達するとの調査結果があります。
これは抗うつ薬を服用しながら休養して一時的に抑うつ状態が治まっても、薬の服用をやめて元の生活状態に戻ると半数以上の人が、いずれまたサポートが必要なほどの深刻な抑うつ状態に逆戻りしてしまうことを意味します。
ですが幸いなことに半数近くの方が、薬の服用をやめて元の生活状態に戻っても再発せずに済んでいます。
ではこの方々には何が違っているのでしょうか?
ここからは私見です。
ときどきテレビなどに、うつ病を克服した著名人が登場することがありますが、その方々の話を聞いていますと、最初は「抗うつ薬の服用+休養」によるサポートを受けていても、ある時点で自己洞察が生じ、その結果これまでの考え方や生き方を変えていらっしゃいます。
ですから、この自己洞察に伴う心理的な変化が、うつ病のサポートの成否を分ける重要な要因ではないかと私は考えています。
さらにもっと言えば、それまでの考え方や生き方が抑うつ状態を引き起こす大きな要因となっているため、その要因が改善されなければ再発するのも当然であるとの見方もできます。
なお自己洞察に至った方の中には、カウンセリングを受けた方もいらっしゃれば、ご自身の力や周囲の方の助けなどによってそれが可能となった方もいらっしゃいますので、このことはカウンセリングが必須ではないことをも示していると思われます。
最後に、では「抗うつ薬の服用+休養」は全然役に立たないのかと言いますと、まったくそんなことはありません。
当事者の方や周囲の方はよく御存じでしょうが、重度の抑うつ状態の時は自分の意思とは関係なく、ネガティブな思考が止まらないことはあっても、自らの意思で物事を考えることが非常に難しくなってしまいます。
このような状態では自己洞察など望むべくもありません。
ですから「抗うつ薬の服用+休養」は自己洞察が可能な心理状態を取り戻すために、むしろ欠かせないものと私は考えています。
その上で、さらに自己洞察が必要ということです。
このコラムの執筆専門家
- 田尻 健二
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- 心理カウンセラー・産業カウンセラー・夢分析家
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