夏から秋にかけての食事法 - その他の心と体の不調 - 専門家プロファイル

徐 大兼
アキュラ鍼灸院 院長
東京都
鍼灸師

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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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夏から秋にかけての食事法

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東洋医学 養生

みなさまこんにちわ。いよいよ夏も真っ盛りとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
この時期は毎年夏バテしているという方、まだ体調は崩していないけれど危ないなーと感じる方、食欲がない・なんだか身体の調子が思わしくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今は、四季で言うと「夏」、二十四節気では「大暑」を過ぎて「立秋」、旧暦では秋が訪れています。とはいえ、この時期が一番暑いとされる時期。これから残暑が始まるので、秋の涼しさを肌に感じられるようになるまでは、まだちょっとかかりそうです。

さて、日本で訪れる四季のうち、「冬から夏に向かう時」と「夏から冬に向かう時」は、環境の変化に合わせて身体の生理も対応して変化していくため、身体にも精神にも負担がかかりがちです。陰陽で言うと、冬から夏は「陰から陽へ」夏から冬は「陽から陰へ」とエネルギーが真逆へ向かって動いていきます。特に季節の変わり目に体調を崩しやすい方は、変わり目が来る前から変化に対応できるよう準備することが大切です。気圧の変化などを敏感に感じ取って体調が変化する方も、日頃から養生を心がけましょう。

今回ご紹介するのはちょうどこの時期、夏から秋にかけての食事法についてです。
日本の食文化は春夏秋冬の四季があるおかげで非常に多様性があり、他の国に比べてもバラエティに富んでいます。さらに海の幸、山の幸も豊富で年間を通して四季折々の食材が楽しめます。旬のものをいただく季節に合わせた食べ方は、季節の移ろいに対応した日本ならではの素晴らしい養生法なのです。



まず、【7月後半から8月半ば頃の真夏の食べ方】です。
この時期は大変蒸し暑い日々が続き、みずみずしいトマト、キュウリ、なすなどの夏野菜が店頭に並びます。
夏野菜はカリウムと水分を含んでおり、食べると体内のナトリウムを打ち消し、豊富な水分が血液濃度を薄くしてくれるため身体が涼しくなって暑さに対応できるようになります。豆腐も夏野菜同様、カリウムと水分を多く含むため夏には最適です。初夏にとれる小麦も身体を冷やす陰性の作用が強くなっています。そうめんやうどん、パスタ、パンなどをとることで身体を冷やす作用があります。高カロリーのものは減らしてお肉など消化に時間がかかるものは、酢の物にしたり大根おろしを添えるなどして、必ず消化をよくしてあげてください。

【冷え性や低体温】の方は、身体が夏の生理になっていないので夏野菜や豆腐など身体を冷やす食べ物は避けてください。
暑いとはいえ、アイスクリームや清涼飲料水などの砂糖、果物、その他水分の多いものは身体を冷やすのをやめましょう。どうしても甘いものがやめられないという方は砂糖の依存症になっている可能性が高く、低血糖症の危険性もあるので徐々にさつまいもやかぼちゃ、小豆など自然の甘味を摂るようにしてください。
胃腸が冷えているうちはお肉も消化されにくいので控えるのが賢明です。不消化を起こし、疲労物質を残してしまいます。
そのかわり、お米などの穀物を中心にみそ料理を毎日とり、身体を温める食事をしましょう。お米などの穀物をしっかりかんで唾液を出し、消化をよくしてから飲み込みましょう。まずは体質を改善してあげることが大切です。その他食材についてはアキュラのホームページにも詳しく載っているので参考にしてみて下さい。(アキュラHP妊娠しやすいカラダづくり➡ http://p.tl/TkNz)

【夏バテを防止する食事】
暑い夏、冷たいものや水分が美味しく感じられます。しかし、取り過ぎは禁物です。水分や冷たいものを摂りすぎると胃腸の機能が低下して血液も薄まり、食欲をなくしたり身体がだるくなります。これが夏バテ症状です。ただでさえ、夏野菜など陰性の食品が多いのに加えてクーラーで身体をがんがん冷やすと身体も陰性に偏りすぎてしまいます。汗も大量にかくのでミネラルが失われてしまい代謝を悪くしてしまいます。
意識的に熱いものを食べたり熱いお茶を飲んで代謝をよくしましょう。梅干しや酢のものなどクエン酸をとることでも代謝がよくなります。適度な塩分補給も大切ですので、スイカやきゅうりには塩をふっていただきます。
食欲がないといっても、一日一回はご飯を食べること。お米は身体を温める作用があります。酸味のあるぬか漬けなどと一緒に食べましょう。
陰性の夏野菜も火で調理することで陽性に傾きます。ナスの炒めものにしたりトマト煮込み、湯豆腐など生で食べなければ安心です。
汗をたくさんかいてのどが渇くという方はがぶがぶと水分をとるよりカリウムをとることが大切です。夏野菜を食べて、水分の取り過ぎを防いで下さい。又、夏野菜の冷やし過ぎには注意しましょう。

【8月中旬以降の秋口の食べ方】
お盆をすぎた頃あたりからは、日中はうなるような暑さでも朝晩はちょっとした涼しさを感じ始めます。夏の終わり、秋の気配をうすうす感じるころです。秋を目前として身体を温める食べ物に切り替え、身体の準備をしてあげましょう。
まず冷たいものや夏野菜、生ものはやめて、この時期に出回るイモ類を取り入れデンプン質の仲間を少しずつ増やしていきます。サツマイモ、さといも、れんこん、栗、蕎麦、ごぼうなどすこしずつ身体を温める食べ物を増やし、陰性に傾いた食生活を陰陽バランスのよい平性の食事に戻します。
いざ秋になって冷たい風が吹いたとき、身体がまだ夏向けのままで余計な水分を多く含んでいると、急激に身体を冷やし体調を崩します。また風邪もひきやすくなってしまいます。

【夏のしわ寄せが9月にどっときてしまった人】
暑さに負けて夏の間中ずっと陰性の冷たいものばかり摂っていた人は、9月に入って夏のしわ寄せがどっときてしまいます。急に抜け毛が増えたり、何をしてもだるい、食欲がないなどの症状は要注意です。ほおっておくと冬まで不安定な体調を引きずってしまいます。
この場合、胃腸が弱り、消化機能が落ちてしまっているので、無理に栄養のあるのもを沢山食べるようなことはせずに、小食にしながら身体を温めるものを取り入れていきましょう。
同じくデンプン質が軽めのサツマイモ、さといも、れんこん、栗、蕎麦、ごぼうを取り、お団子や栗ごはん、いもご飯、コーンご飯などお米だけよりも軽くすることで食べやすくし、主食の量を増やしていくことが大切です。
料理法もさっと火を通すだけではなく、しっかりと煮込んだものを増やしていってください。根菜をたっぷり使った煮物がお勧めです。

今回ご紹介した食事法、是非普段の生活に取り入れてみてください。もちろん偏りすぎはいけません。自分の体調を見ながら、自分に合った食事法を見つけてくださいね。
アキュラのホームページにも食事について詳しく載っているので是非ご覧下さい。(妊娠しやすいカラダづくり➡ http://p.tl/OxH3 )
さあ、美味しいものが沢山出回る食欲の秋を楽しみにして、元気な胃腸をキープしましょう!

メディカルコンシェルジュ 清水

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