いよいよやっと青山でも蝉の鳴き声が聞こえるようになりました。これだけ暑い日が続くにも関わらず、蝉の声がしないのは、なんとも不思議、、というか、夏の風物詩の一つがミッシングが感覚がします。自然環境が変化しているのは間違いないと思います。私がよく行く河口湖では標高が1,200mほどの高原地で寒いため、いままで蝉がなかたかったそうです。しかし、3-4年前から蝉と蚊が少しづつ増えてきています。温暖化によって、生活圏が拡大したのでしょう。
ところで、昨年は南紀白浜へ家族旅行でいきましたが、そこに南方熊楠館があり、興味があったのていってみました。粘菌の研究者で、その分野の人には有名らしいです。彼の研究で私が興味をもったのは、粘菌は普段は個体で生息しているが、環境の変化や生命の危機を感じると、集団で集まって生活するようになるということです。単細胞の粘菌が、このような高度な知識を持っているはずがないので、生命力をアップさせる情報が、DNAにインプリンティングされているのでしょう。
そう考えると、最近頻発している孤独死について考えさせられます。個体が群れを呼ぶ能力が低下しているのか、それとも群れが弱っている個体を見つける能力が低下しているのか、高等動物である人間の生命力の歯車は少しづつくるってきているようにも思います。
はやり、人間の自然に順応していく力が衰えてきているのでしょうか?文明の発展により人はより快適な生活ができるようになった半面、足腰や体温調節能力といった、基本的な機能を退化させてしまっているのでしょうか?その先に生殖能力低下があるのでは、と思う今日この頃です。
暑い中での仕事は疲れもたまります。健康第一でお過ごしください。そして健康管理に鍼灸治療を取り入れていただければ幸いです。
院長 徐 大兼
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