2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲5流砂 - ドラム・打楽器 - 専門家プロファイル

山澤 洋之
打楽器 マリンバ 演奏・指導 作曲 音楽大学講師
音楽家

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対象:楽器レッスン

佐藤 智恵
(音楽家)

閲覧数順 2017年02月25日更新

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2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲5流砂

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吹奏楽コンクール

基礎練習さぼってませんか?(自爆)

山澤です。

 

さて、連続5回コラムその2。大分遅れてしまって、ひょっとしたらコンクール終わっちゃってる人もいたりしますね。ごめんなさい・・・

 

今日は課題曲5番流砂でございます。

中学生はごめんなさい。

 

広瀬先生節が随所にでてきて、09年の朝日作曲賞の迷走するサラバンドと続けて聞くとニヤニヤしてしまいます。

 

さてまずはバンブーチャイム。これは頑張って作りましょう。楽器メーカーさんたちがいろいろ作ってくれましたが、この曲のバンブーチャイム、できたら2種類必要だと思います。

Shakeの表記ですが、振って音のでるバンブーチャイムを作るならば、かなり細い竹をクラスター状態で作る必要があります

 

が、

この曲の題名なんでしたか?そう、「流砂」なんです。流れるような表現を作るのであれば、windchime型のバンブーチャイムを作って使用するのが良いと思います。

 

が、10小節目にでてくるstrokeの奏法を考えるとクラスター状態のバンブーチャイムも必要になります。(奏法は竹をまとめて掴む)

 

さあ踏まえます。つまりは2種類のバンブーチャイムを作ってみます。

こちらの写真は弟子の樫村君に頼んで作ってもらった二種類です。

ウインドチャイム型は太目の竹2列の間に細い竹を挟み込んで流れていく音を表現できるように

クラスター型は演奏するのが女性なのでひとつかみにつかめるサイズ、そして音がクリアで高めの音が出る竹を沢山の音程がでるように組み合わせています。

自分の団のサウンドに合わせた楽器を作るのも楽しいですよ。

 

師匠、岡田知之先生に「昔は、無い楽器は全部作ったものだ」と15年前に怒られたのを思い出しますwww

 

さて、このバンブーチャイム、書かれてある通りのパート割で問題があるところがあります。

一つ目、Bの直前。そして最後。わかりますか?つかんだ後に離す時にどうしても音がしてしまいます。無音が生じるこの場所では絶対に音を出してはいけません。

その為、Bの三小節目から入るSus.cymを1番プレーヤーがやるのは不可能だと私は思っています。

2つ目は曲の最後のところです。これも最後のフルートの繊細の音のところまで考えると、どうしても離してはいけないと思います。

自由曲の冒頭が静かな曲だと難しいですね、どこで離すか。

課題曲が終わって指揮者が棒をおろしたら静かに離すというのが無難でしょうか・・・。

 

さて、戻って出だしの銅鑼のビーターに悩むところです。厚めの銅鑼をチョイスしているならば銅鑼のふちを使ってトライアングルの太目のバチを使い、面と面を合わせるように打つと衝撃的な音が出ます。点(バチの先端)で面(銅鑼の打面)を捉えるのは余りオススメしません。響きの成分がやや少なくなってしまう事があるからです。

ヴィブラフォン奏者と同時に出るという事を意識しながら演奏しましょう。ヴィブラフォン、ppとありますが、Clのフレーズを包みこみたいので、私なら柔らか目のマレット(毛糸巻など)でちょっと強めにだし、アタック音よりも響きを残すようにして演奏します。その際、ヴィブラ―トの回転数は早め、遅め、どちらも考えられます。曲全体の作りによって変えてみてください。

 

グロッケンのマレットですが、かなりはっきりとした音を要求されていますので、真鍮やアルミでコントロールしながら演奏すると良いと思います。

 

B以降にSus.Cymに「Soft  Mallet」が指定されていますが、Sus.Cymを演奏する中でのソフトという考えでいいと思います。マリンバ等のソフトマレットではなく、綿巻のミディアム、ないしはミディアムハードで良いと思います。

※マレットの硬さは音色を変化させるもので、音量を変化させるものではないと考えておく方が、音楽の幅が広がると思います。小さな音ではっきりさせたいならハードマレットでコントロールすべきだし、音量大きくてもマリンバがコーラス的にトレモロをするならばある程度柔らかさが必要だったりしますよね?

 

Cからのティンパニは正確に2拍目の裏を入れる必要があります。ベースラインの動きを理解しながらアプローチしましょう。個人的にははっきりしたマレットが良いと思っています。

 

タンバリンは、もしあるならばCはジングルが良く響くもの(Wジングル)にし、Dからリズムがはっきりするもの(Sジングル)などに変えても面白いと思います。

 

Eですが、ホルン・スネアの1拍目の休符がどうしても遅れるようです。ここ要練習です。かつ、音楽全体が収束して音量がDよりも落ちていますのでムキにならないように、スネア、タンバリンのコンビネーションが金管陣を引っ張っていくようにしましょう。

 

Fのスネアのリムの奏法ですが、何種類試しましたか?

スティックでリムだけを打つ

 ・スティックの先だけで打つ

 ・スティックの肩の部分で打つ

 ・ダウンで打つ

 ・アップで打つ

スティックのエンドを鼓面につけて打つ

 ・スティックエンドを中心にもってくる

 ・スティックエンドを反対側のリムにつける

などなど、色々な方法が考えられます。指揮者が求める、音楽が求める音を追及してください

 

トライアングルのミュート奏法ですが、完全にがっちりつかんでしまうと鳴る前に音が死んでしまいますので、緩やかに包み込みながら打ち、打った後に軽く握るという二段階で調整してミュート音をだしてください

 

H2小節前のシンバル、バスドラム、トライアングルのアクセント付きトレモロですが

アクセントでリズムがはっきりと出るようにします。トレモロは付属品みたいな感じで別に演奏するとよいでしょう。シンバルはインチの違うものを使ってもよいと思います。アクセントを8とか10インチでトレモロは16とか18とか。トライアングルも難しいなと思ったら吊ってしまっても構わないと思います。トレモロの要素よりもアクセントの要素を強くだしていきます。

 

Hのバスドラムの手順ですが、交互でどうしても音量に差異がでてしまうならばLRRないしはRLLという手順もありだともいます。おすすめは右利きの人のLRR

 

J一つまえのバスドラムもトレモロに気を取られないで、低音との進行を意識しましょう。

 

Mの銅鑼のウッドスティックですが、銅鑼とスティックの相性もありますが、あまり細すぎず、柔らかすぎないスネアのスティックを吟味して使いましょう。この部分は中央に近い部分を使う方がよいと思われます。

 

S3つ前のバスドラムも手順が交互だとどうも3連符感がでないのであればLRRLRRLRRLRRをおすすめします。

 

 

さて、この曲音を伸ばして良いところと、いけないところがはっきりとしています。

楽譜に書かれている音符の最後を確認しましょう。音を止めなくてはならないところは本当にしっかりと止めるように。グロッケンは特に大変です。シンバル、バスドラム、銅鑼などもコントロールが必要になってきます。

音を出した後も自分の出した音に責任をもってコントロールしましょう。

 

 

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