- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
釣り人考察・・13
今の釣り馬鹿・・
いやいやちょっと種族の違うフィッシャーマンの世界では・・
どこもかしこも誰もかもが全ての魚を絶対にキャッチアンドリリースをしなければいけないのだそうです。
キャッチアンドリリースってのはようするに釣った魚は楽しんだ後は全部そのまま逃がすこと。
悪いことではありません、魚は無限にはいませんから・・
ほっといたら食べもしないのに超チビな魚までかたっぱしから何百匹も持ち帰ってしまう人がたくさんいるのは事実です。
魚属保護のためにも持ち帰っておいしく頂く魚以外の元気な魚は逃がしてあげるべきだと思っています。
ただ・・
何だか昨今のキャッチアンドリリースはちょっと行き過ぎているような気もしています。
絶対に殺してはいけないと言われているようで・・
それなら漁師さんは魚を捕ってはいけないことになる。
それなら魚を食べてはいけないことにはなりませんか?
そんなに言うのなら釣りなんかやめるべきだ。
針にかかった魚は逃がしたって半分は死にます。
ほら、そこにもあそこにも誰かがリリースした魚が死んでいます。
キャッチアンドリリースというのは外国から入ってきたスポーツフィッシングにもとづく物で・・
外国人は、たとえばアメリカ人はブラックバスを釣ってもガーラを釣ってもターポンを釣っても食べませんし、イギリス人は鱒を釣ってもグレイリングを釣っても食べません。
食べないからいらないので逃がす。
あくまでも狩猟の一種であるスポーツです。
今でこそキャッチアンドリリースなんて言ってますが、元を正せば狩猟もフィッシングも相手の命を奪うスポーツです。
殺すことを楽しんでいる。
これって日本人の文化や価値観には馴染まないのではないでしょうか?
生きた魚の口に針を掛けて・・
引きずり廻して・・
水から放り出して・・
たとえ逃がしても半分は死にます。
自己満足の極地・・
自分で殺しといて自分の目の前で死ななければ関係ないってことですか?
自分の楽しみだけのために魚をいたぶるのですか?
そんなに殺すなと言うのなら最初から釣りなんかするな・・
一番腹が立つのが・・
海釣りでおいしい魚を、高級魚を、日本人が大好きな・・
鯛とかスズキとかブリとかイカまで釣っておいてキャッチアンドリリース!なんて・・
TVの釣り番組ではプロ達がイカのエギングに行って・・
エギングってのはイカの疑似餌つまりルアーフィッシングのことで今若者に大流行の釣りなのです。
エギングはイカの身体に疑似餌についている引っかけ針を刺して引っかけて釣るのですが、釣った後全部をキャッチアンドリリース!
身体に何本もの針を刺して引っ張り回して地上に上げてつかんでなぶってさんざん撮影して逃がす・・
死ぬって・・
逃がすなら水中ですぐ離せよ・・
で・・
帰りに料理屋に寄ってイカ食って美味しいね~ってわめいてから帰る。
頭おかしくありませんか?
それって・・
自分では絶対に殺さない、食べるのは人に殺させた魚だけ!
だから自分はいい人!ってことなんですか?
人間は他の生物の命を頂かなければ生きることが出来ません。
動物の肉や魚を食べなければ生きていけない。
そんなおいしい魚を釣ったらおいしく頂く。
命を頂きます。
ただ・・
必要以上には釣らない。
どんなに釣れなくても食べる魚以外はリリースしましょう。
元気だったらね。
弱ってしまっていたらゴメンササイと謝っておいしく頂きましょう。
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