売却の話となると、気になるのはやはり税金ですよね。
売却相談の形ができてくるとこの話となります。
正直ここデフレ続きの状況では、購入時より大きく値下がりをしてしまって
いることも多いので、大体は「税金はかかりませんね。」ということが多いです。
今回のお客さまにも税金のお話をされまして・・・
時期はバブル前なのですが、売却価格がそれ程でもなかったので、多分かからない
と思いますけど、領収証とかは持ってますよね?
と聞いて見たところ。。。
あれっ 領収証?どこ行ったかな?
引っ越ししたばかりだから・・・どこに行ってしまったか・・・と。
無いと大変なことになってしまうかも知れませんよ。
ということで、以前あった話をしました。
もう結構経つのですが、以前土地のご売却を受けました。
その土地は相続?したものらしく、持っていても仕方ないので売却するという
ことでした。
厳しい時代だったこともあり、かなり時間を要したのですが、何とか一人の
お客さんが見つかったのです。
そこで出てくるのが税金の話。
買った値段は幾らくらいですか?価格を証明できるものはありますよね。
なんて話をして探してもらったところ。。。
この土地はその方のお父さんが親戚の方と地続きで2区画を購入したらしい
のですが、その親戚の方の知り合いの不動産ブローカーみたいな人から購入
したらしく、領収証の名前が親戚の方のみで切ってあったとのこと。。。
でも間違いなくこの価格で買ったんだよ。
証明するものは他に無かったと記憶しています。
私が決めることでは無いので、税務署で相談してきてくださいと伝えました。
その後やはり税務署でも購入時の価格を示すものが無いとのことで、取得費
5%となったと思います。
結局そんなに高い税金を払わなくてはならないなら、この価格では売れない
ということになり、話は流れてしまいました。。。
そんなに悪い話ではなかったんですけどね。
その後かなりの時間を要して契約に至ったのですが、あの時の価格で税金を
払っていた方が、手取りは多かった。。。という落ちがつくのですが。。。
そんな話をしていたら、お客さんの書類の中から出て来ました。。。
契約書類を捨てたりすることは無いとは思いますが、どこに仕舞ったか分からない
なら同じことになってしまいますよね。
売ることさえも考えなかった・・・とかありますけど、今は信じられないことが起こるかも
知れません。
バブル期の価格を上回る価格になるとは思えませんが、絶対ならないとも言えない
ですよね。
私個人としても領収証の大切さを知った出来事でした。。。
このコラムの執筆専門家
- 信戸 昌宏
- (茨城県 / 建築家)
- 代表取締役
ちょっとした工夫で将来動線にも対応。長期快適な暮らしのご提案
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