【死ぬのはオレらだ】悩める若者へのレクチャー 3 - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
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【死ぬのはオレらだ】悩める若者へのレクチャー 3

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建築的
大学生へ向けてのレクチャーで話したことの続きです。

【死ぬのはオレらだ】

はじめの図は、死んだひとの原因を、
世代ごとに示したものです。
 
15歳から39歳までの世代で、
自殺がなんと死因の1位です。
 
 
もうひとつの図は、
自殺者数の推移を示したグラフ、
 
近年、21世紀になってから、
自殺者が跳ね上がっていますね。
 
男女別を見てください。
増えたのはほとんど男性です。
 
 
つまり、
自殺で死ぬのはあなたです。
私も、です。
 
10年後も生きている、と断言できる自信が
ありますか?
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あなたのまわりで、
自殺した人はいますか?
大雑把に計算してみると、
年間で4千人にひとりが、自殺してる、
…ということは、
 
もしあなたに知り合いが400人いれば、
10年間のうちに、ひとりは自殺する、
 
そのひとりがあなたかも知れない、
そういう割合です。
 
けっこうリアリティのある
ロシアンルーレットじゃないですか?
 
 
私のまわりでも、つい最近知り合いが自殺しました。
私にとっては初めてのこと。
 
その2ヶ月前に何度か会ってましたから、
うーん…何とも言えないモヤモヤが、
胸にずっと残りますね。
 
 
動機は聞いてないですが、
本人が「死んだ方が、生きてるよりマシ」と
最終的に判断したからですよね。
 
 
一生懸命に毎日を生きてたように見えたし、
笑顔のある人だったし、
素晴らしい才能を持っていたし、
 
それを認めてくれるひとも沢山いたし、
親切な仲間にもたくさん囲まれていたし、
なのに「死んだ方がマシ」。
 
なんでこんなに、
生きてく希望が持てない、
世の中になっているのか?
 
 
それは、『過去の人』たちが、
ソコかしこに枠組・システム・罠を、
張り巡らせてしまったからです。
 
私たちにとって、この社会は牢獄です。
 
-----------------------
 
自殺する理由というのは
主に2つしかありません。
 
『人間関係』か『カネ』か、です。
 
 
あなたが社会へ対しての特段の配慮せず、
素のまま生きようとすれば、
 
「それじゃダメだ、もっと上手になれ」と
親から、上司から、先生から、同僚・同級生から、
批判されるはずです。
 
うまくできなければ「人間として劣っている」と、
人格を攻撃され、
人間関係で疲弊していく。
 
牢獄の枠組みから出たいと願えば、
現代の命の糧であるカネを「与えないぞ」と
脅かされる。
 
 
「自由に生きようったって、
よほどの人でもなきゃ、稼げない、食っていけないよ」
 
こんな言葉を繰り返し聞かされて、
諦めるしか、なくなる。
 
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こうやって並べてみると、
もう、あまりにも不自由で理不尽な世の中でしょ?
 
この状況を飲まなければ生きていけなくなる、
社会から殺される、だから飲むしかない、
 
って、これは明らかに脅迫です。
 
 
ピンときますか?
もしかすると、今までの成長過程を通して、
この社会を自動的に受け入れていれば、
 
突然そんなことを言われても、
「??」
かも知れません。
 
 
よく考えましょう、
自由を奪って、脅かして管理する、
これを、昔は奴隷と言いました。
 
身体の自由を奪って、
好きなように身動きできないようにします。
 
今は『心』の自由を奪って、やはり身動きできないようにし、
カネがもらえないぞと脅かして管理、
本質は何も変わっていません。
 
これを今は『社畜』と言います。
会社の家畜、社会の家畜、です。
 
 
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今の日本を映し出しているのが、
この2枚のグラフでした。
 
 
じゃあ、どうすれば人間らしさ失わずに、
私達は自由に生きてていけるでしょう?
このガチガチに固められた世界で。
 
「枠組みを壊す」
そうですね、
奴隷解放運動はそうでした。
 
でも今は仕組がもっと巧妙です。
上の奴隷が下の奴隷を『自主的』に管理する。
 
もうここまで自動化されてたんですよ、
すごいですね。
集団の、集団による、
集団のための、自主規制。
 
 
だからね、もう、
「群れから離れろ!」
と私は言います。
 
(明日はいよいよ建築的な話しへ、続きます…)

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響きあう木の空間

森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう

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