今回の世界遺産登録を契機に、わが国では富士山ブームが起きています。国内の観光客ばかりでなく、アジアからの観光客が富士山を頂点に、日本国内で観光する人が急増しそうです。日本政府も外国人観光客を2016年には、2千万人にする計画を立て力を入れています。
従来の観光サービスは大半の土地が、1度は何かしらの理由で全国的に脚光を浴び、初年度だけが大きな売上げを上げます。その後は年々細って、次第に忘れられる観光地がほとんどです。北海道や京都、東京など有名地を除きますと、お客さんは1度は行っても、2度は来てくれません。
そのため、一見客向けビジネスが横行、不快な思いをさせられる観光地が、全国には少なくないです。北海道・小樽出身のわたしは、よく友だちから、小樽のすし屋横丁には二度と行く気がしないと言われます。小樽の人間でも、価格が高すぎると思っているようです。
同じ北海道でも、羊蹄山の麓のニセコ町は、観光ビジネスが最も進んだ町として知られています。以前は、スキーの町として知られ、海外観光客が町の人口の数倍もロングスティーすることで有名でした。現在は、冬より夏の観光客が増え、観光というより住みやすい町として外国人に知られています。
最近言われているのは、結局名勝を見に行くより、人に会いにいくのが観光とされています。今後、わが国の観光ビジネスは、パイがどんどん大きくなることが予想されます。起業する人も増えるはずです。これまでの観光に対する考え方を切り替え、新たな観光ビジネスを探してください。
【一言】
小樽のすし屋横丁が廃っている反面、東京・築地の場外市場のすし店はたいへんな盛況です。やはり、価格がとても安い。それに、すし本来の気楽につまむ精神が築地には生きています。ビジネスが流行る背景には、時代の流れを読む力が必要です。小樽のすし店はどうも地名ブランドと一見客に頼り過ぎ、今の時代の流れに関心を持たなかったようです。
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