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日本のプライベートの概念はずれている?

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日本の住宅の多くは、玄関から入ってすぐにトイレや洗面所、お風呂があります。

家族みんなが使うという理由で「パブリック」の考え方をしがちですが、海外では当然の如く「 プライバシー」を守るべき場所として家の奥の方にプランニングされています。

これは当たり前のことではないでしょうか。

 

玄関先にお客さんが来ている状況の中で、プライバシーが保たれなければならないトイレや洗面所がすぐそこにある、というのは不自然でなりません。

考えてみると、日本人は「プライバシー」という考え方に対して海外先進国に比べて遅れていると言わなければなりません。

とはいえ、プライバシーを守ることと孤立することとは異なります。自立することと放任されることが異なるのと同じ。

個人の部屋はプライバシーを保つための場というよりも、一人の時間を作り出すためのものです。集中して勉強したり。人間社会の生活においては、人は一人でいるときよりも誰かと一緒にいることの方が多く、それゆえに、如何にしてパブリックな空間を過ごしやすくするか、ということが重要になります。

ところが、日本の住宅は、プライベートな部屋を快適にして、なぜかパブリックなスペースを使いづらくしています。みんなで集まって楽しむよりも、気に入った人だけと狭い空間で楽しむことを好んでしまうわけです。

 

もちろん、皆が皆そういうわけではありませんが、少なくとも、家の使い方としてはパブリックスペースの考え方が確立されていないような気がします。

パブリックスペースというのは、同時に共有するスペースです。つまり、同時に二人以上が使う、ということ。そういう意味ではトイレや洗面所は完全なるプライベートスペース。

共有するとしても、一人で使うものはプライベートなものであるという認識が必要なんです。

家は、奥に行けばいくほどプライベート。エントランスに近いほどパブリック。

 

では、ゲスト用のトイレはどうしたら良いのでしょうか。

二階建てならば、ファミリー用のトイレは二階に、ゲスト用のトイレは一階に、という使い方をしましょう。もちろん、ゲストが居ないときには一階のトイレを家族で使っても構いません。

洗面所も、できるだけ奥にしましょう。家に入ってすぐに洗面所があると手洗いうがいが出来る、と考えがちですが、うがいの音が玄関に聞こえるところにある洗面所は不自然です。

玄関は家族もゲストも使うパブリックなスペースですから、明るく広くしておくことも大切ですね。

 

パブリックとプライベートの考え方は、とても奥深いものですので、しっかりと頭の中で整理して家づくりに取り組みましょう。

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高級輸入住宅の敏腕営業担当として『ツーバイフォーの鬼』と呼ばれる営業成績を残しつつも、必ずしも家が大切に残されないことや幸せに直結しないことに疑問を抱き、独立後、十数回にも及ぶ欧米住宅研究旅行を実施。国産無垢材ティンバーの大空間を実現。

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