対個人向け起業、対企業向け起業 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月15日更新

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対個人向け起業、対企業向け起業

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 当初、起業家一人で起業する場合、多くはお客さんに個人を想定した起業が多いです。取引において契約書などの準備をする必要がなく、在庫も少量で済みますので対個人は取引が楽です。ただ、逆に言いますと、常にお客さんの来店数は不安定で、ビジネスとしては経営者の心労が絶えません。

 その点、対企業向けビジネスは、取引前からある程度取引量は予測できますから、安定したビジネスができます。自社を大きくするためには、個人を相手するよりは、対企業向けビジネスですと早く成長できます。競合店との競争も、そんなに激しくないのも利点の一つです。

 対個人と対企業のビジネスは、まったく方向性が違います。個人向けでビジネスを拡大し、その後は企業向けも展開するような流れはありません。まったく営業展開が違いますから、もし対企業向けビジネスを展開したいと思うなら、まったく白紙の状態からはじめる必要があります。

 以前は、対企業向けと言いますと製造業での起業が特徴でした。部品製造や設計などでは、親会社から仕事を貰って起業する人が沢山いました。現在でも、製造業での起業はいますがとても少なくなっています。製造業以外では、HP作成、スマホ用アプリ作成、ビルメンテナンス、卸売業などでは、対企業向けが元気です。

 本題はここからですが、対企業向け起業が少なくなった反動で、企業間取引を心得ないまま契約して、支払いまでの期間の長さに音を上げる起業家が少なくありません。納品してから、2カ月後や3カ月後の支払いはザラです。運転資金に余裕をもたないで起業した人は、直ぐに資金繰りが厳しくなります。

 既存の経営者にとっては当たり前のことですが、初めて起業した人は、開業後の3、4カ月は地獄のような苦しみを味わいます。企業経営がよく知られていない時代に、このような苦労をすることは判ります。情報化が進んでいる現在も、運転資金と税金で苦労している人は準備不足です。

【一言】
 起業相談にきて、事前の準備不足からやり直す人はけっこういます。慌てて起業して廃業や倒産するよりは、仕切り直しする方が賢明です。そんな準備不足も、後日振り返りますととてもよい経験になっています。起業においては、多くの情報をもっている人が有利です。本を読んだり経営者と話をして、情報収集に努めてください。起業向け書籍です

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