リビングは多目的室として用いよう - 建築プロデュース - 専門家プロファイル

松岡 在丸
松岡在丸とハウジング・ワールド 
東京都
建築プロデューサー

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対象:住宅設計・構造

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リビングは多目的室として用いよう

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日本の住宅のリビング、多くの家庭では大きなテレビやソファーを置いてくつろぐ仕様になっています。

しかし、果たしてテレビを中心にリビングをレイアウトしたりインテリアを考えたりするのはふさわしいのでしょうか。

 

リビングは家族が集う場所です。ということは、家族が集って何をするのかというのが大切になります。

海外のリビングを見ても、家族がリビングに集ってテレビを観るというのは、そこに集う主目的ではありません。家族がそこで様々なことを楽しめる多目的室として空間がプランされています。

家族で楽器を演奏したり、ボードゲームを楽しんだり、みんなで歌を歌ったり。ゲストを呼んでパーティーをしたり、習い事をしたり。

実に様々な用い方、楽しみ方、使い方がありますよね。では、日本の住宅のリビングはそうなっているでしょうか。

 

自立して家を出た家族が年の行事やイベントごとに集まって皆で楽しむには、広いスペースとそこでみんなで楽しんだという思い出が必要ではありませんか。

ところがそこがソファーとテレビで占められてしまって、家族が集って何かを楽しむ余裕が無かったらいかがでしょうか。

多目的に楽しむためにリビングを次のようにプランニングしましょう。


リビングは玄関から近い位置に配置しよう

ゲストを招きやすく、大勢が集まっても使いやすい家にするには、リビングは玄関を入ってすぐのところに配置するのが最もナチュラルな使い方ができるようになります。


冬は暖かく、夏は涼しく

冷暖房と断熱性能をしっかりと計画して、一番快適なスペースにしましょう。家族は快適なところに自然と集うようになります。


大きな音を出してもいい家にしよう

近所の家との距離、防音性能など、意外と気になるものです。家の中で楽器を演奏したり歌ったり笑ったり。かなり音が近所に聞こえるものです。

窓はしっかり二重サッシにし、できるだけ気兼ねなく家の中で皆が楽しめるように仕様を見直しましょう。


近年の家づくりでは広いリビングが増えており、最低でも14畳は必要と考えています。私の自宅は、開放型34畳のLDKになっています。そうすることで、大勢が集まった時にホームパーティーを楽しめるようにしています。

プランニングの際には、リビングを多目的に使えるような賢い計画を立てましょう。

 

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