募集して採択された優良な住宅に100万円の助成金を交付しようとする制度です。
昨年単年度で終了せず継続的に事業を行うと発表していた為、政権が変わっても踏襲したカタチにはなっているが、大きな問題を抱えています。
それは、24年度採択されたグループも、25年度募集に再度申し込まなければならないと云うものです。
再度応募するのは、問題はないのですが、問題は採択されるまで、建築工事が着工出来ない事です。
昨年、同ブランド化事業が募集された時、継続と云う表現が使われましたが、それ以上の内容は伝えられていませんでしたので、矛盾が無いと言えば無いのですが、採択されるまで着工出来ないのであれば、単年度事業と何の変わりもありません。
募集が5月27日で締切が6月24日ですので、採択が公表されるのは、早くて8月下旬遅ければ9月にずれ込むでしょう。すなわち、24年度3月末まで募集していた、24年度の助成金交付申請に間に合わず、夏以降の採択される以前に着工してしてしまう建物については、どれだけ優良でも助成金が交付されないことになります。秋口から春に掛けて着工する住宅を優遇することに何の意味があるのでしょうか。
着工出来ない期間が半年もあって、継続した事業と言えるのでしょうか。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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