当オフィスでは,あらゆる支出の基(判断材料)となるのはライフプランと考えております。
車輪に例えるなら,ライフプランは,分かれ道で方向性を決める「前輪」の役割をしています。
いくら性能のよいエンジンを積んでいても,進む道を間違えれば,目的地へ到達できないか,到達できたとしても遠回りすることを余儀なくされます。搭乗者の希望に添えるかどうかは,「前輪」と「搭乗者の考え方」が合わさって初めて実現します。
そして,進むべき道の判断は近い将来よりも遠い将来を想定することが大切です。左折するか右折するかは目標によって異なるからです。
「ライフプランニング」
ライフプランとは生涯生活設計のことです。「30歳で結婚し,35歳までに家を買いたいし,子供は二人ほしい」「独身が良いが,よい家に住みたい」など,ライフイベントを実現するためには,資金が必要になります。それぞれのライフイベントに対して十分な準備期間があれば問題ありませんが,ライフイベントは重複することがあり,十分な準備ができな可能性があります。特定の支出項目に資金を集中しないよう,バランスを考えることができます。また,早めにプランニングすることは目標達成の可能性を高めます。そして,「前輪」であるライフプランを完成させるためには,「搭乗者の考え方」を反映させる必要があります。
家庭をとりまく状況は多種多様です。あふれる情報のなかから適したものを見つけようとして,より不安になることもあります。
「住宅ローンを組んだら出来るだけ繰上返済し,利息負担を軽減する」
繰上返済すれば確かに利息負担は減ります。間違ってはいません。しかし,この方向性が,その家庭にとって取るべき道かどうかは状況によります。繰上返済しない方が良い場合もあります。住宅のことだけ考えれば,繰上返済は「是」になったとしても,ライフプランを作り,家計全体を見ると,「非」になることもあります。
生涯得られるお金を賢く使うためにも,ライフプランを作成することをお勧めします。
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