東京・葛飾区の惣菜店経営者も、試用期間中のパート従業員に辞めてもらうようです。東京・立川市では、飲食店経営者が自ら接客にあたって、売上げ減少の原因探しを始めています。最近のビジネスで優劣を決めるのは、接客の対応にあることを意識する経営者が増えています。
お客さんとして上得意の中高年の人たちは、接客サービスをする店員さんの話し方を気にする人が少なくありません。レジでよく使われる「千円からお預かりします」 ファミリーレストランで定番の「以上でよろしかったでしょうか」 アパレル店では、「全然似合いますよ」
他にも、飲食店で「おビールをお持ちしました」 ファーストフードでの「コーヒーで大丈夫ですか」などなど、朝日新聞の特集「気持ちの悪い日本語」には、気になる話し言葉が数々載っています。飲食店などでは、人手不足が深刻なため、ほとんど従業員教育をしないお店がほとんどです。
現代は、もっときめ細かいサービスが求められる時代です。メニューの内容や店内の雰囲気にはお金を使うのに、接客に関しては真剣に考える経営者が少なすぎました。最初にマニュアル対応を行ったファーストフード店の口調が、そのまま従業員を通して他の業界に広がっています。
起業を目指す人は、ビジネスの業種や業態、仕掛けなどを考えるのと同じように、接客方法を真剣に考えるべきです。いくら経営者が画期的な仕組みを考えても、お客さんにそれを提供する従業員の対応が嫌われたら、全てはぶち壊しに終わります。
【一言】
言葉は面白いもので、日本語としては使い方が間違っていても、多くの日本人に使われるようになると、時代と共に日本語として認められます。ですから、若い人の言葉が一概に間違いとはいえません。ただビジネスにおいては、良い悪いは別にして、お客さんに嫌われる言葉は、好かれない商品同様にバツです。こればっかりは、謙虚に直さないとビジネスは続きません。
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