- 敷浪 一哉
- 有限会社シキナミカズヤ建築研究所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
ご両親が建てられた実家。家族の形態が変わって、そこに住む世代が変わり、今の家のカタチではどうも生活がしずらい。リフォームをして物をスッキリさせつつ、自分たちの好みの雰囲気にしたいんだけど・・・、という相談がきっかけでした。
しかし、よくよく話を聞いてみると、一筋縄ではいかない。
自営をされていて、そこの従業員の方々が出入りをするらしい。
限られたスペースの中で、たくさんの要素が絡み合わせなければならなくなってしまいました。
そこで以前のコラムでも言いましたが、混同という表現をして、一つの空間にたくさんの用途を盛り込もうと考えました。
ただ、なんとなくこの考え方にも違和感がずっとあって、なかなか先には進まない状況が続いていました。
混同というのは、たくさんの意味を混在させて持っているということ。
たくさんの意味を持っているからこそ、その時々によって様々な顔を見せることができていかなーと思っていたんですが、なんとなく優柔不断でフラフラしている空間になりそうで、これはちょっと違うかなーと思えるようになって来ました。
次に考えたのが、逆に用途を持たせなければ、それは様々な用途に対応できることになるのではないか ということ。
ただ、そののっぺらぼうのような感じがなんだか好きになれなくて、これも却下。
もっと「西郷どーん!」みたいなどっしりした感じを表現したいんですけどね。
建築と建築家と設計事務所と住宅と横浜と家族と・・・
シキナミカズヤ建築研究所