5月も半ばになりました。
朝晩冷え込むこともありましたが日中は夏日のような陽ざしです
日傘が手放せない季節になりました。
今日は流行が続く風疹について調べてみました。
たびたびニュースでもとりあげられ、患者さんとも話題になることが多い風疹。罹患者の8割以上は男性で20~40代、東京、神奈川、大阪、兵庫と首都圏での患者数が多くなっています。
予防接種後の不妊治療についても調べました。長文になりますがご一読いただければ幸いです。
風疹とはどんな病気なのでしょうか?
風疹は風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、流行は春先から初夏にかけて多くみられます。潜伏期間は2-3週間(平均16-18日)で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。ウイルスに感染しても明らかな症状がでることがないまま免疫ができてしまう(不顕性感染)人が15-30%程度いるようです。一度かかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。従来、集団生活にはいる1-9歳ころ(1-4歳児と小学校の低学年)に多く発生をみていましたが、近年は多くが成人男性となっています。風疹ウイルスは患者さんの飛まつ(唾液のしぶき)などによってほかの人にうつります。発疹のでる2-3日まえから発疹がでたあとの5日くらいまでの患者さんは感染力があると考えられています。感染力は、麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)ほどは強くありません。
(NIID 国立感染症研究所HPより抜粋)
そして心配な先天性風疹症候群、どんな病気なのでしょうか?
妊婦とくに、妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。これらの障がいを先天性風疹症候群といいます。先天性風疹症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障がいをもつとは限らず、これらの障がいのうちの一つか二つのみを持つ場合もあり、気づかれるまでに時間がかかることもあります。
先天性風疹症候群がおこる可能性は、風疹にかかった妊娠時期により違いがあります。特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められており、調査によって25-90%と幅があります。予防接種をうけることによって、成人女性なら妊娠中に風疹にかかることを予防し、または妊婦以外の方が妊婦などに風疹をうつすことを予防できます。ただし妊娠中は風疹の予防接種をうけることはできません。
(NIID 国立感染症研究所HPより抜粋)
予防接種後の避妊について
風疹のワクチンは生ワクチンといって、生きたワクチンです。風疹ワクチン接種は妊娠の可能性のない月経中や直後の時期を選び、2ヶ月間の避妊を原則とします。ただし、妊娠中に風疹ワクチンを接種されたため胎児に障害がでたという報告はこれまで世界的にもありませんので、妊娠を中断する理由にはならないとされています。不妊治療中の方など、一日も早い妊娠を望んでいる方に2ヶ月間の避妊は長く感じられると思いますが、風疹抗体が陰性の人や、あるかどうかわからない人、風疹予防接種を2回以上受けたことがない人は、妊娠の計画を2ヶ月だけ待ってMRワクチンを受けてください。やっと赤ちゃんを授かってすぐ風疹にかかってしまうのはとても悲しいです。パートナーにも忘れずに受けてもらいましょう。 (日本産婦人科医会HPより抜粋)
予防接種と不妊治療について
気になる不妊治療中の予防接種についても調べてみました。対応はクリニックによって若干差があるようです。
胚移植は2か月後からとするというクリニックが多かったです。
採卵についてはクリニックによりけりで接種後も可能とするところ、1~2か月後から可能等ばらつきがありました。
ご主人が接種した場合の採精については問題ないようです。
風疹の予防接種、ご夫婦で接種するかどうか、抗体検査をしてから受けるかどうか、そして2か月の避妊期間等々、お悩みの方も多いかと思います。通院されているクリニックで相談の上、可能であれば接種をお勧めしたいと思います。
鍼灸師 桑野
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