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英語で話せるようになった子供たち

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英語学習方法

日本人は英語で話すことが出来ません。 

いや話せないというよりも、自分の言いたいことを(もしあれば・・・の話ですが)明確、簡単、しかも正確な文法で現すことが難しいようです。 

いや、もっと考えてみると、母国語の日本語でさえ怪しい人もいます。 きちんとした日本語の文法を使い、文章で自分の意思を明確、簡単に話すことの出来る人が少ない気がします。

日本の子供に英語の考え方、話し方を教えて35年経ちますが、どうしてもSpeaking の分野だけは、日本人の癖を取り除くことが出来ません。 自分から積極的に文章を作ることをためらい、質問が出来ず、受け身で自分の順番を待ち、順番が来たら名詞をとりあえず恐る恐る言ってみる。 そんな生徒が結構います。 頭もいいし、英語のエッセイも書けるようになった生徒が、英語での発声だけは脳が動いていません。

文字通り、「脳が動いていない」と感じます。
そこで、「脳を動かす」ために新しいSpeaking 指導法を取り入れました。

Constraint-Induced Language Therapy という方法です。

Edward Taub というresearcher が考えた、脳のPlasticity (脳は訓練によりプラスチックのように変えることが可能)理論が基にあります。 もともとは、脳卒中で身体や言語が不自由になった患者の機能回復を目的として始まった方法で、このConstraint-Induced Therapyは数週間の集中的な訓練で見違えるように回復する画期的な方法として注目を集めています。

理論は簡単。 例えば左側がマヒしたとしましょう。 もちろん、脳は本能的に、不自由な左手より、健康な右手に頼る行動をとります。 その行動を遮断するわけです。 健康な手は使えないよう固定し、不自由な方を集中的、段階的に使う訓練を一日6時間以上2~3週間行うと、脳の中の失われかかったニューロンのコネクションが再びつながり始めます。 “Use it or lose it.” 「使わないとなくなるよ。」という言葉にもあるように、集中的に使うことで、ニューロンネットワークをプラスチックのように再び形成していきます。

日本の生徒の言語活動においても似たような現象があることに気がつきました。

「自分の意見を文章で述べる。」「自分の考えを論理的にまとめる。」「主語動詞を入れて文章を作る。」「明快、単純に文章を作る。」ことが日本の教育制度の中では第一義的に求められていないため、脳のその言語部分のコネクションが実は失われていっているのではないかと。

その失われつつある部分をプラスチックのようにもう一度形成することにしました。

英語の文章をきちんと正確に、発音も正しく、母音を大きく押し出して話す訓練にConstraint-Induced Therapy を取り入れることにしました。

「英語の文章をきちんと正確に」話せない時の逃げ道として「名詞だけ」を使うことは禁止です。 絶対文章を使わないと参加出来ないゲームを考案しました。 まず最初は簡単な英語を使い、だんだん難しくしていきます。 問答も複雑になります。

単数の“a”がとんだり、複数の”s”がとんだり、疑問文のイントネーションがおかしかったり、 単純な文法の間違いなどは、penalty がついてしまいます。 ゲームですから、みんなワイワイ必死です。

もちろん、「名詞だけ」の質問や答えも禁止です。 質問に “Yes” と一言だけの答えも禁止です。 日本の生徒の癖ですね。 “Yes, I am.” “Yes, I do.” などをきちんとはっきりとして音で、感情も込めていうことがなかなか出来ません。 “Yes.” だけだと、相手の質問に興味がないか、「もう話したくない。」などの否定的な意思表示と取られてしまいます。 それを何度教えても、どうしても抜けなかった生徒の癖がどんどん消えて行くのが目に見えてわかります。 英語の答えが長くなってきました。

発音にも厳しいルールを作ります。 子音の発声器官の形は正確に出来ているか。 Front Heavy (英語のビート一拍目に始める)ではなく、子音の形を約0.5秒ほど維持し、そのあとでBack Heavy (少し拍をずらして始める)の入り方が出来ているか。 母音は大きく押し出せているか。 これらもLazy な発音になることを全面的に禁止します。 日本語のような曖昧でソフトな母音の出し方は英語では通用しません。

Constraint-Induce Language Therapy game の間中、生徒たちは、緊張するかと思いきや、表情も生き生きし、どんどん積極的に挑戦しています。 間違えてPenalty が来て、「あ~~~!」と言うたびに、文法や、発音か正確になって行くのがわかります。 文章をおくせず使い始めました。 たった初日の授業でです。 素晴らしい。

生徒たちの脳を変えて、英語で「自分の意見を文章で述べる。」「自分の考えを論理的にまとめる。」「主語動詞を入れて文章を作る。」「明快、単純に文章を作る。」が自然に出来るようにする新しい訓練が始まりました。

今週は一週目。 訓練方法も、来週からは生徒の進歩に合わせて進化させていきます。 生徒の能力と一緒に。
Yay!

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英語の勉強は何のため?(2014/04/25 16:04)

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