- 中西 真人
- 株式会社M&R Consulting 代表取締役
- 東京都
- 研修講師
対象:ビジネススキル
ファシリテーターとしては、会議運営でこうしたことが起きないようにしたいところです。そのための最も簡単な方法は、順番に指名して発言を求めていくことです。これはかなり効果があります。「ここで発言したいな」と思う人も「こんなこと言っても恥をかくだけじゃないだろうか?」と考えて尻込みしているケースが多いものです。
こうしたことを私が言うと「発言しない人が悪いのではないですか?」という方が多いことに驚きます。確かに、参加者の態度として問題があるようにも私も思います。しかし集団の中で発言することにはかなり勇気が必要です。とはいえ、その勇気に対して敬意を表して意見を尊重するというのも違うのではないでしょうか。
このコラムのファシリテーションの最初の回でも述べましたが、限られた時間の中で、参加している人の英知を集めることに優先順位を置けば、勇気が必要な状況を改善して、少しでも参加者の知見をその場の共有財産として活用できるようにすることがファシリテーターの役割ではないでしょうか。
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