起業する前から従業員教育を視野に入れ - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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起業する前から従業員教育を視野に入れ

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 「このウェア、もう少し小さなサイズはありませんか?」「申し訳ありません。ここに出ているのだけしかありません」 スポーツ用品店の売り場で、中年男性客と若い男性の店員さんとのやり取りです。お客さんは、代わりのウェアを探すことなく、売り場を去っていきました。小売店の店頭では、このようなやり取りがよくあります。

 その店の経営者が頭を痛めているのは、お客さんと言葉のキャッチボールができない店員が増えていることです。例え、バックヤードに小さめのサイズはないことが判っていても、一応探すことによってお客さんとのやり取りは変わってきます。手間をかけたことに恐縮して、他のウェアを買ってくれるかも知れません。

 現在は、人手不足が深刻になっていて、言葉のキャッチボールができなくても、採用せざるを得ない事情があります。リーマンショックや大震災の直後のように、人手が余っていた状態は、都市部では過去のものになっています。業種によっては、外国人を採用して、語学力をアップさせて店頭で働いてもらうことも考えるほどです。

 これから起業する人にとって、お客さんを相手にするビジネスでは、開業準備の段階で直ぐに直面する問題です。コンビニ店や塾などでは、一定レベルのアルバイト学生が集まらないため、経営者自らが長時間現場で仕事をするケースも珍しくなくなっています。あまりムリをしますと、体調を壊すことにもつながり、無念の廃業なんてことにもなります。

 わたしのクライアントの会社では、優秀な人を採用することははじめから諦めています。その代わり、採用した人の従業員教育を徹底することによって、能力のレベルアップを図っています。また、従業員がやる気を起こす、仕組み作りをすることも重要です。初めての起業では、従業員採用まで気が回りませんが、事前に考えておかないとそれだけで起業も躓くことになります。

【一言】
 今日も、2社の従業員教育で会社周りをしてきました。ビジネスにおいて、あらかじめ準備された問題の解決はそんなに難しくありません。大事なのは、ほとんど無警戒だったところで発生する問題の解決です。経験がないとか、不得手なジャンルとかでほおっておきますと、どんどん問題は大きくなってきます。取り返しがつかなくなる前に、早めに手を打つことで小さな問題で済ませられます。
 

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