「ヘルタースケルター」

15年前に東京に帰って来てから、昔好きだった渋谷という街が好きじゃなくなった。
そう感じている大人は多いと思うけど、意外と映画に使われて、いい部分を発見したりする。
だとえば、「アンヴィル」のラストシーンとか、
中年ロックミュージシャンが日本に救われる象徴として、ハチ公前のスクランブル交差点が登場する。

一昨日、13年通っている渋谷の歯医者に行った時
私の目に、渋谷の街の映り方がいつもと違っていた。
なぜなら、前日に「ヘルタースケルター」を見たからだと思った。

私の視点は完全に、監督の蜷川実花さんの視点になっていたわ。
すると、嫌いだった街が、どうでもよくなった。
おもしろくなったわけではない。
どうでもよくなったのだ(^O^)
嫌悪感なしで、目的だけ果たせる街に変わっていた！

そうか、自分がそこに溶け込めるかどうかなんて、どうでもいいんだ。
そう思うと、楽になった。
一歩引いてみることができた。

「ヘルタースケルター」は面白かった。
映像は抜群に奇麗だし、色が可愛いし、沢尻エリカも可愛かったな。
どんな悪態ついても、ていうか、悪態が似合うように描かれていた。
キャストが全員はまっていたわ。
蜷川さんは凄いね！

ティーン達が大騒ぎするブームなんて、結局はすぐに消えてなくなるバブルのようなもの。
女子達はいつもはしゃいでいて、はしゃげる題材を探し求めている。。
わたしだって、そんな時代はあったわけです。

「ヘルタースケルター」は、そんな事を教えてくれた。
そういう見方は、中年になったからできるんだろうな～(^_-)