人間の目指す方向性

わたしの曾婆ちゃんは

91年間家に居ました。

外国に行ったわけでもなく

日本中を旅したわけでもなく

ちょっとした遠出もしていません。

でも曾婆ちゃんは

誰よりも広い大きな心をもっていました。

世界中を旅した誰よりも

遠い遠い果てない場所へと心の旅をしていたのです。

人は自分の居る場所から

なるべく遠くに出掛けようとします。

そこに行けば

何かがある何かが変わると信じているからです。

しかし人が本当に行きたい場所は

今ここにある自分自身の心の中だったのです。

人の心の中は

宇宙より広いといわれています。

たとえ身体が宇宙に行ったとしても

その心は宇宙を観ることはできません。

もしその心が宇宙を観たとしたなら

身体は宇宙に行こうとはしないでしょう。

だから本当に魅力的な人は

まだ見ぬ野望を語る人ではなく

今隣に居る人を心から思い遣れる人です。

自分の欲望を押し通す人ではなく

他人の心を慮(おもんばか)る人です。

結果成功した人ではなく

経過を正しく努力できる人です。

常に世界のことを考える人ではなく

いつも隣の人の笑顔を喜びとする人です。

自分の今の考えが正しいかどうかは

その心が今、静かで穏やかであるかどうかです。

わたしは曾婆ちゃんの人生を見て

自分の人生を振り返って今、心からそう思います。

※メンタル(考え方)は、公私関係なく、人としての生きる杖です。

杖の有無や浅い深いにより、

人の公私の充実度･自由度･安心度は上下するものと考えます。

従って弊社では、メンタルの在り方を中心とした技術アドバイスを徹底しています。

その職業がなんであろうと、メンタルの必要性のない職業などありません。

当記事はその視点からの綴りです。

よろしければひとつの道しるべとしてお役立てを頂けますと幸いです。