Tweet
わたしが一年以上に渡ってアドバイスしている人の方から相談を受けました。現在、既に一店舗の経営をしていて、その店は順調に軌道に乗っています。年齢が５０代と言うこともあり、二店舗目を早く開業することが当面の目的です。ただ、売り上げが見込めて初期費用の少ない店舗となりますと、簡単には見つかりません。
そんなとき、人から聞いた話で、現在の業種とは少し違ったビジネスで、開業するのはどう思うかと相談してきました。きっかけは、日商１５万円のビジネスを従業員３人で展開している経営者がいて、その人の話しを聞いてから心が傾いているということでした。一人換算で５万円を売り上げていますから、相当利幅の大きいビジネスです。
出店している場所も、中央線の主要駅に近い場所です。頼まれて二人で見に行ったのですが、とても日商１５万円の店舗とは思えない閑散としています。多分、半年前に開業したばかりの時にはたいへんな売上げだったのでしょうが、日にちが経つにしたがって売上げは落ちているのではないか、と言うのが結論でした。
起業準備をしていますと、人がたいへん儲かった話はよく耳に入ってきます。ネット上でも、尾ひれがいっぱい付いた話がよく書き込まれています。よくあるのは、開業したばかりの数日間はそれこそ日商１０万円とか、２０万円の日がありますが、その後売上げが安定してきますと精々５万円とか、３万円などと言う話はよくあります。
起業家が知らなくてはいけないのは、安定した状態の売上げです。時には、たまたま耳にしたおいしい情報を思い出して、とんでもないビジネスに手を出す人もいます。そんな大失敗につながる思い込みに対しても、人に相談することによって、思い止まることができます。一人で悩むより、人も巻き込んで悩むことで失敗は少なくなります。
【一言】
今度は米国の金融業者が、日本で資産運用資金１３００億円を集め、自転車操業で資金を消失させました。この手の騙しは、後から考えると不自然なところが多いのですが、金利の高さに目がくらむと簡単に騙されます。わたしも近未来通信の詐欺事件では、騙しの手口と自分のサイトに書き込んだために、相当ひどい嫌がらせを受けました。起業同様に、高額の投資をするときは、専門家に相談することで被害から逃れられます。
このコラムに類似したコラム
常識を破ることが起業の新たなスタイル 中山おさひろ - 起業コンサルタント（2013/11/20 21:01）
自然災害に弱い場所での出店 中山おさひろ - 起業コンサルタント（2013/10/27 20:34）
７月初頭は気持ち切り替えに最適な時期 中山おさひろ - 起業コンサルタント（2013/07/03 20:35）
起業で最初に売れ筋商品を扱う落とし穴 中山おさひろ - 起業コンサルタント（2013/12/28 20:06）
この世とあの世を行き交うかぐや姫の話 中山おさひろ - 起業コンサルタント（2013/12/14 20:18）
