「とにかく一番になりたいだけ・・・」ー日本の教育改革 - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

Super World Club 代表
カナダ留学専門家・英語教育者

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:子供の教育・受験

閲覧数順 2016年12月05日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

「とにかく一番になりたいだけ・・・」ー日本の教育改革

- good

  1. 育児・教育
  2. 子供の教育・受験
  3. 子供の教育・受験全般
日本の英語教育
安部内閣の中央教育審議会が30項目に重点をおいた教育改革案を発表しました。

Critical Thinking 欠如のお粗末で、いかにも日本的曖昧な内容に笑ってしまいました。

もしこれがビジネスプランなら、失敗が確約された内容ということで、審議会メンバー全員解雇ものだと思います。

目的はえらく威勢いいですよ、中身が空っぽですが。


目的1! 欧米主要国を上回る質の高い教育の実現を目指す!

でも・・・ 公的な教育投資はOECD平均(つまり欧米主要国並み)の対GDP比5.8%には出来ないから・・・今の日本の教育投資3.8%を引きあげることは難しい・・・・。

あれあれ?

「お金は使わないよ~。 でも欧米より上になるよ~。」 どうやって?

 

目的2! 国際的な学力調査でトップレベルを目指す!! (恐らくOECDのPISAテストを指していると思われますが)

具体的な方法として、土曜授業の復活、高校での学力到達度テストの導入、情報通信技術を活用した双方向学習の推進(推進?)。

あの、折角ですが、PISA Test の目的を知らないようですね。 小中高校を通じて学習したことを将来社会にどのような還元出来る能力をつけているか。 

つまり、脳に蓄積されている情報をCritical Thinking を使い、いかにpractical に分析(analyze)出来るかをみるのがPISA Test です。 子供の自由時間を奪い、考える時間を削り、今まで通りの暗記授業の事実丸暗記を試すテストをいかに増やしても逆効果ということすらわかっていないことに笑ってしまいました。 

今まで行って来た教育方法が間違っていたという認識はまったくないのですね。 ただ時間が足りなかっただけ?だそうです。 
Will more of the same things work? NO!!

更に、「情報通信技術を活用した双方向学習の推進?」まったく意味がわかりません。 しかも実行するのではなく「推進」ですか。 むむ・・・。


目的3! 大学教育ではグローバル社会で活躍できる人材の育成!!

30年までに日本人留学生を倍の13万人に増やす・・そうです。 どうやるのかはわかりません。 なぜ増やすのかの理由も明確ではありません。 外国にお遊びに数カ月。 こんなことに何人送っても時間の無駄ですよ。

学生の自習時間を国際水準に高めるため(日本の大学生は勉強しないので悪名高いですね)、授業の質を変える。 どうやって? 自習時間とは何のために使うのか、大学とは何をするところなのかの定義もなしで、Howがまったく思い浮かばない目的だけが威勢がいいです。

Critical Thinking の基盤を小中高校で育てない日本の教育を受け、どんな大学に上がろうとも、欧米と同じレベルの内容は無理です。 「自分で考える」ことが出来ないからです。 「自分で考えない」から、自習?は?という大学生であふれているのが現在の日本の現状だと思います。


この結果を受け政府は、「教育再生に向けた具体的な道筋を示していただいた。」と。

日本の若いひとたちの言葉を借りると、「マジっすか?」 冗談でしょ?

しかし、目的をもう一度読み返してみると、日本の教育の定義とは「国際的に計れるテストでトップレベルになる」ことのようです。 学力も、勉強時間も。 そこに固執しています。

教育を社会に生かすとかは、どうでもいい、「とにかく一番になりたい!」 が見え見えの気がします。

もし、それだけが目的なら、こんな案はどうでしょう、はは。

TOEFLが恐ろしく出来ない日本人が、日本の暗記勉強向けに、英検に毛の生えたような日本式テストTOEIC を発明したように、日本人の丸暗記勉強のみを試す国際テストを作ったら解決しますよ。 そのテストに、日本が援助している発展途上国を招待して、ランキングの仲間入りをしてもらいます。 その中で日本がトップだと国際的に発表すればどうでしょう?

な~んて案まで推薦したくなるようなひどい内容の教育改革。 

Critical Thinking が教育に顔を出すのはいつになるのでしょうか。 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(カナダ留学専門家・英語教育者)
Super World Club 代表

カナダ留学・ボランティアにいらっしゃい!

カナダ高校留学・大学留学・大学院留学・政府認証ボランティア体験のカウンセリング及びサポート。 Canada 在住。

カテゴリ 「日本の英語教育」のコラム

英語学習の壁の正体(2015/07/22 14:07)

カテゴリ このコラムに関連するサービス

メール相談 英語英才教育相談

世界一流の英語能力を育てる英才教育のご相談

料金
無料

従来の日本式英語教育に退屈しきっている方への相談です。
Gifted children と呼ばれる優秀な頭脳を持った子供達も日本の全員平等型の教育制度の中で埋もれてしまっています。
世界レベルの英語能力をつける潜在能力を持った子供も、本来の能力を開花させることなく大人になってしまうのが非常に残念です。
北アメリカからの最新科学的研究を応用し、英才英語教育へのアドバイスをさせていただきます。

英語英才教育相談

このコラムに類似したコラム

Critical Thinking 不在の日本の「教育再生」計画 大澤 眞知子 - カナダ留学専門家・英語教育者(2013/01/31 15:43)

日本の若者をタフにする方法 大澤 眞知子 - カナダ留学専門家・英語教育者(2013/06/15 20:35)

英語圏から帰国した子どもの教育 大澤 眞知子 - カナダ留学専門家・英語教育者(2013/03/22 21:48)

【問題を自分でみつける能力をつけるための】英語で社会科―3 大澤 眞知子 - カナダ留学専門家・英語教育者(2013/02/13 15:12)

哀れなな受験生 「まだ日本の大学に行きますか?」 大澤 眞知子 - カナダ留学専門家・英語教育者(2013/01/30 14:42)