(写真:2013/3/23@日本財団)
コミュニティ(共同体)という概念を意識したのは、CRファクトリーの呉代表理事と知り合った2003年頃ですが、その後も自分なりに探求を続けています。そして、探求すればするほどコミュニティは面白い!のです。
共通の目的や共通の趣味趣向を持った人が集まるとそれだけで通じ合うものがあり、居心地の良い場が生まれます。
学生時代は、いつも一緒にいる友達がそれにあたります。
中には社会貢献意識がとても強い学生もいて、学校内に同じ想いを共有できる仲間がいない場合は、NPOに参加する人もいますね。
あるいは、ビジネスをやりたい!という強い想いを持っている学生は、民間企業にインターンとして関わったり、学生起業家仲間と一緒にビジネスを始めてみたり。。
ところが、同じ目的や想いを持った人が集まっているにも関わらず、そこにも確実に価値観の違いや仕事の進め方に違い(ギャップ)があります。そこで、大小様々な摩擦が起こります。
その摩擦を上手く解消し、活動が継続されるケースがある一方で、摩擦を解消することができず、関係を解消することになるケースもあります。
願わくば、摩擦を上手く解消し、同じ目的や想いに集中して、活動を継続して何かを成し遂げたいものですよね?そのためにコミュニティのリーダーは、どのようなことをしなければならないのでしょうか?
これは、リーダーシップ論だけでなく、組織論にも関わってくるテーマですが、会社組織や学校組織とは明らかに異なる世界がコミュニティには、あります。
それぞれが、異なる会社組織に身を置き、異なる価値観、異なる仕事の進め方をしていて、その価値観や仕事の進め方に対して「万民に共通する常識である」という無意識的な思い込みがあります。この思い込みが強いと他の価値観や仕事の進め方に対して、非常識である!と決め付けてしまいます。
しかし、その姿勢のままだと最初は居心地が良いと思ったコミュニティの居心地が悪く感じられるようになってしまい、一緒に何かに取り組める仲間の数が、非常に少なくなってしまいます。
これは、自分が何かを成し遂げたい!と思っても応援してくれる仲間が少ないのと同じです。
共通の目的や想いがあり、価値観や仕事の進め方が異なる人が集まっている。
それが、コミュニティなのです。
みんなが力を貸してくれる、思い通りに動いてくれる。そんな状態を実現できたら理想だと思います。しかし、そう簡単ではありません。だからこそ、どうすれば、そうなるのかを考え続けることが、コミュニティリーダーには求められます。
そして、それは、次世代リーダー≒グローバルリーダーとして求められている、リーダーシップを発揮することにも繋がっていくのです。
多種多様な価値観を持ち、多種多様な仕事の進め方をする人たちを相手に、どうすれば目的達成に向けて力を結集することができるのか?難解なパズルを解くことに似ているかも知れません。
しかし、難解であればあるほど、それが達成できたときの喜びは大きなものになるのです。
だから、コミュニティは、面白いのです。
NPO法人CRファクトリー
http://www.crfactory.com/
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