終の住み家 と 団地再生 (前) - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

志田 茂
志田茂建築設計事務所 代表
東京都
建築家
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終の住み家 と 団地再生 (前)

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東京都世田谷区に 公団桜上水団地(1962年分譲開始) がある。 17棟(404戸)からなる低層の住棟 が豊な緑の中に配置されたとても素晴らしい団地だ(った)。

1年ぶりに・・・ いやもっと経っているかもしれないが、3月の桜の盛りにこの団地に行ってみると、工事現場につかわれる白い鋼製の仮囲でいたるところが囲われているの見て愕然とした。桜の頃、新緑の頃、紅葉の頃・・・ 本当に素晴らしい場所だった。

ほとんどの住人は退去しているが残るわずかの人のために完全封鎖されていない棟がいくつかあった。とにかく記録として残したいと思い写真を撮った。

建替えの計画がある事は知っていたが、これだけの大規模の団地ゆえ、そう簡単ではないだろうと思っていた。2011年の初夏にもこの団地の写真を撮った。とても気持ちいい団地だった。ネットで、建替えにあたり、泥沼の訴訟が行われていた事を知った。

⇒ 桜上水 団地の樹木たち (住人有志の共同ブログ)

写真を撮っていて出会った住人のひとりと話をした。下水が噴き出したりと設備的には限界であったらしい。公団の低層団地にはEVがなく、高齢化した住人の多くにとっては、住みにくいものになっていたのだという。

きっとその人は、建替え賛成派だったのだろう。賛成派がいるのと同じに反対派もいた。それに理事会・組合・建替え組合、そしてとりまく営利企業が入り乱れた。(上記サイト参照)

ある時まで、幸せな団地 であったのが、疑心暗鬼・対立の場となってしまった事は、悲しい事だ。

この団地の建替え問題に、部外者である者が、口を出す事ではない。ただ、賛成派が言うように、こまめに修繕していけばまだ使える建物を、まして全棟を、その素晴らしい環境を壊してまで建替える必要があるのかどうかは、疑問である。

つづく ⇒ 終の住み家 と 団地再生 (後)

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桜上水団地の写真を、フェイスブックページにUPしました。

⇒ 桜上水団地 

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